雷が落ちる時 ページ8
〜春の息吹編〜ナルトSIDE
春の宮Aもといねーちゃん
俺の育て親であり、遠い異国の人だ
春の宮という苗字なだけあって
暖かく、まだ小さい蕾の様な新しい可能性に
満ち溢れた人で
春の眠たくなる陽気の様に優しく包み込んでくれる
まさに理想のねーちゃんだ
そんなねーちゃんを持ってる俺は
かなりシスコンだと思う
"ご執心"ってやつだ
でもねーちゃんは優しく受け止めてくれるし
まるで春のように包み込んでくれた
でも一度だけ春空が雲に覆われて
雷が落ちた事がある
春の宮「まぁ!!なぁるとぉじゃなぁい/////」
修行に行っていて家を数年開けていた
サスケも里を抜けて、ねーちゃんは
20代前半にして子離れして
まだ俺たちの影が残る家に一人で過ごしていた
寂しいだろうとは思っていたものの
中々帰ることが出来ず、やっとの思いで
帰ってきたというわけだ
何か手土産を持ってくれば良かったのだが
気が利かない俺は何も持っていなかった
一応、ねーちゃんが好きな甘味を買ってきた
喜んでくれればいいなと思っていた…………が
今はそういう場合ではないらしい
紅潮した頰にウルウルと潤んだ瞳
火照った体に回ってない呂律
そしてくらっとくる様なお酒の匂い
ナルト「酒、飲みすぎだってばよ」
春の宮「私、寂しくてえ/////」
これ以上なく耳に残る、湿った声に甘えた雰囲気
もの欲しそうに抱きついてくるねーちゃんは
なんか可愛くてそして色っぽかった
白雪姫のような真っ白な肌に
細く折れてしまいそうな手が
俺を確認するように服の上を弄って
荒い息は耳にかかり、理性を崩しにかかってくる
ナルト「襲っちまうぞ」
張り裂けそうなくらいの欲に体が悲鳴をあげ始めて
触りたい、押し倒したい、という欲が
実行に移ろうとする
ものの、一応育て親なので
ぎゅっと服の袖を握り我慢する
春の宮「…………だぁめ/////」
俺の中で何かが切れた
水がダムに溜まり、決壊してしまったように
欲が理性を壊しまるで雨のように
替わりに彼女にキスを落とす
甘い酒に浸かった桜の香りが優艶で
唇に触れる暖かく柔らかな感触が
火に油を注いでしまった
春の宮「ダメだってぇ!/////」
その気がないにしても、酒の所為で
弱々しい反抗が出来ないねーちゃんを
優しく押し倒す
一層春の陽気に包まれたようで
自分が置かれている状況を再度理解して
更に欲が加速し興奮が高まった
ナルト「ずっとこうしてみたかった」
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作者名:ゆきぽん | 作成日時:2018年4月2日 23時