貴方からみた世界 ページ4
思った事はないだろうか
他の人はこの世界をどう見ているのだろうかと
王女であり一国を担う私は
話したいけれど話す勇気がない
故に相手がどう思っているかと
考え込んでしまう性格だった
八方美人になりたいと言うわけではないが
相手の気分を害したくないと思ってしまう
だから唯一の友達の時は
やけに気を遣ってしまうタチなのだ
ナルト「えっ!?お家デート!?」
春の宮「…………そういうの憧れるなぁ………なんて」
だから遊びに誘うのも
何通りもの誘い方を考えてあるんだ
デートというものはよく分からないが
こうするのが一番いいと本に書いてあった
勿論この誘い方も吟味して選び抜いた
誘い方で不安と後悔と期待が詰まっている
でもどちらかというと
不安が渦巻いてるので顔を見る事が出来なかった
ナルト「デートの意味、知ってんのか?」
春の宮「…………し、知らない」
でも本に書いてあったから
という言葉をゴクリと飲み込んだ
根暗に思われたくないし引かれてしまうかもしれない
断れるかななんて考えが頭をよぎって
思わず気分が下がってしまう
ナルト「じゃあなんで…………」
春の宮「…………遊びたかったから」
こうなるんだったら
最初から遊ぼうと誘えばよかった
失敗してしまった
と頭で理解するのには時間はかからなくて
不安でぎゅっと手に力がこもってしまう
ナルト「デートじゃないのか…………」
春の宮「…………嫌だった?」
ナルト「いやそういうわけじゃないけど…期待しちゃうってばよ」
春の宮「期待?」
ナルト「あのな、デートっていうのは好きな人を誘うんだ」
春の宮「…………じゃあナルト君であってるよ」
ナルト「はぁぁ、そういう好きじゃなく………/////」
好きな人と言われてピンと来るのは
うずまきナルト君だけだけれど
彼の話によると好きっていうのは
そういう好きじゃないらしい
全く難しい感情だ
頭の容量が悪い私には
もうすでにキャパオーバーで
この前は天然タラシと言われてしまった
春の宮「…………ダメかな?」
ナルト「いいや!?もうすっげえ嬉しい!」
春の宮「本当!?じゃあ来てくれる!?」
ナルト「おう!!!」
待ち焦がれていた返答で
夜を削って考えた甲斐があると
心の底から思った
思わず嬉しくて頰がゆるっゆるに
溶けてしまったけれどそれでも良かった
春の宮「じゃあ、ナルト君の家に行くね!」
ナルト「えっ!?…俺、我慢出来るかな」
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作者名:ゆきぽん | 作成日時:2018年4月2日 23時