本気で抱きつぶされる話【鬼滅の刃】

ある血気術が夫婦を襲う！ ページ32

『ねぇ、ねぇ』

錆兎「なんだ？」

『は、反応してくださったわ！カッコいい…！！』

聞いてないぞ、奥さんが昔はこんなにウブだったなんて。

錆兎は可愛らしく頰を真っ赤に染めて

口元を隠して身を縮める愛らしい姿に

心の何処かが締め付けられるのが抑えられなかった

最近、奥さん達が幼くなってしまう事件が多発している

竈門家、時透家、煉獄家。

そして次の被害がこの夫婦なのである

15歳まで若返ってしまった奥さんに

戸惑いが隠せなかったが

いつでも一枚上手な奥さんが

いじらしく顔を真っ赤にする姿は耐えられなかった

可愛すぎる。もはや事案である

錆兎「そんなに離れるな。俺たちは夫婦なんだぞ」

『こ、こんなにカッコいいお方と結婚できるなんて……冥利につきます…！！』

昔は普通の町娘だったと聞いた

家庭の環境により売りさばかれたのだとも。

なんだ、年相応にお茶目じゃないかと

珍しい奥さんの姿を見ていたずらに心が浮かれる

近づいたらどんな反応をするだろうか

口付けたらどうなるだろうか？

………その先は？

錆兎「結婚だけじゃないぞ」

『は、はい…？』

錆兎「結婚した後はもちろん、子供も欲しい」

小さな体は警戒心を知らず

ましてや鍛え抜かれた錆兎に

押し倒されるなどいとも容易い

急に近くなった距離に奥さんは顔を真っ赤にさせて

その瞳で誘うのである

錆兎「でもお前は警戒心が強くてな」

『やっあ…』

錆兎「なかなか触らせてくれないんだ」

冷たいだろう

心の底から湧き上がる欲望を

とろっと溶かして耳に吹きかけてやると

幼い奥さんは腰が砕けてしまう

こんな人と結婚したら身がもたないわ！と

慌てる姿がさらに可愛らしい。

錆兎「……それとも照れてるのか？」

『ぞ、存じ上げません！！』

錆兎「人に言えないようなことなんて、たくさんしているのになぁ」

意外とウブなんだな

と囁いて。

差し出されたように広がる首筋に

ちう、と赤く口付ければ奥さんは大袈裟に反応してしまう

あぁ、食べてしまおうか。

喉からなるカラカラとした欲望の牙が

彼女の体に牙を剥くのである



後日談

その後すぐ元の体に戻った奥さん

『あら、手を出そうとしたのかしら？』

錆兎「…珍しい反応で」

『私は15歳でしたよねぇ？おかしいわ』

錆兎「……」

『あなた一体何歳だったかしら。結構、オトナだったと思うのだけれど』

錆兎「…可愛いのがいけない」

『許しませんよ。反省なさい』

錆兎さん倍返しにされる

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