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能ある獅子は牙を隠す ページ31

煉獄「潜入先で夫婦のふりをしなくてはいけなくてな」

『いってらっしゃいませ』

煉獄「まぁ、危険なことに巻き込みたくはないからな!胡蝶にでも頼もう!」

豪快に笑ってみせた

その笑顔は向日葵。とでも形容しようか

どこにいても愛しい太陽を見つめ続ける

そんな笑顔に奥さんは爪をたてたのだ

『ま、待って!』

これには奥さんも旦那さんも驚いた



煉獄「妻と一緒に任務に行くことがあろうとは」

『……誘っていればいいんですよね』

赤い服は布の面積が少なく

どこぞのゲスメガネが可愛らしい容貌の彼女のために

用意した特注品である

いつもは和服の下に隠れている

杏寿郎によって育った体が

今では見せつけんばかりに際立っていた

細いけれど肉付きはいい

運動をあまりしないせいか柔らかな印象を覚えた

見ているだけで誘われているような

男の欲望を狩られるような姿

煉獄「ほかの男を誘うな」

『任務に違反しているのでは?』

煉獄「……」

その獰猛な瞳を向けられては奥さんでさえも身がすくむ

この人、本当に私のことが好きなんだわ

と、らしくもなく痛感してしまい

奥さんは顔を赤らめてしまう

その姿にどこかでホォと品定めするような

下品な男の声が聞こえた

独占欲が強い眼差しは逃すことなく

彼女に注がれる目線を切っていく

この腰つきは自分だけが知っていればいい

この唇は自分だけ喰むことを許されている

旦那さんは精一杯の威嚇を散らすのである

『煉獄さん。そんな顔をされてはよってくるものも来ません』

煉獄「君の夫なんだ。これぐらい許せ」

『ここでは、兄妹の振りでしょう!?』

カクテルを口に含めば

任務の苦味もアルコールに変わる

心底嫌そうに。目線を伏せれば

奥さんは再び狼の眼差しを一斉に食うのである

ぞわ、と悪寒が背筋をかけた

煉獄「俺は連れて来たくなかった。胡蝶に願おうと…」

『……また、コチョウさんですね』

煉獄「……よもや」

旦那さんが驚いた様子を浮かべた

なにがそんなに楽しいんだかと

ため息を漏らしたところ

ぐいっと腰が引き寄せられ

艶かしい唇が耳にキスを落とした

煉獄「嫉妬か」

耳の中から彼の欲望が入ってきて

腰に快感の記憶が蘇る

この色香は何処から出てるんだと

心外だと、思いながらも

自分の気づかなかった気持ちを言い当てられた恥が湧く

『意地悪なのね。…兄さんは』

ターゲットが近い。この獰猛な夫婦は牙を隠している

ある血気術が夫婦を襲う!→←ドーテーを殺すセーター



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琴音 - めっちゃくっちゃ、キュンキュンしました!ありがとうございました🙇 (2022年3月5日 16時) (レス) @page1 id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 初めまして!すごく小説おもしろいです!!「河原撫子」このお話すごく切ないです、、うるうるしてしまいました、 (2021年9月29日 18時) (レス) @page28 id: 5d7155b87a (このIDを非表示/違反報告)
ピクルス(花霞) - 有一郎ぉ… (2020年9月18日 20時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
さとり - こんにちはです!リクエストなんですが…宇髄の弟お願いします!いつも楽しみにしてもらってます! (2020年4月14日 9時) (レス) id: 3436782285 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 竈門夫婦ももちろんですが、不死川夫婦の出会いからの続きも気になりすぎます…っ(o>ω<o) 本気で大好きです!!これからも応援しております(*´ω`*) (2019年12月15日 1時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきぽん | 作成日時:2019年10月4日 13時

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