ダイタンナ。 ページ29
冨岡夫人は朝に弱い
寝相が悪いから、はだけまくるくせに
一向に直そうとしない
なぜなら朝に弱く、起きてから20分は使い物にならないからである！
冨岡「おい、お前。起きているのか」
これは奥さんが奥さんと呼ばれる前
単なる、水柱とオマエという間柄の頃の話である
妊娠させてしまったという疑惑がある限り
義勇は迂闊に彼女を一人にさせることができなかった
しのぶにも天元にも
男としての責任をとれ
ということで人と生活することが苦手なのに
自分の屋敷に彼女を住まわせているのである
よく屋敷のあちらこちらが壊れてしまうのは
不運体質破壊神である彼女が住んでいるからだ
朝起きたらいないということも
満更ではなかった
一向に返事がかえってこない
めんどくさい、というふうに
冨岡「入るぞ」
と、声をかけて襖を開けた
すると。
『……』
冨岡「……！？」
真っ白な足が大胆にもその全貌を曝け出しているものだから
義勇は動かなくなってしまう
朝日に照らされて
すぅ、と白い肌が透き通って見えた
大きく開いた胸元は誘うように揺れて
彼女のまだ覚醒しきっていない顔が
惚けているように見えた
乱れた髪に赤く色づいた唇
背後でぞわぞわと駆け上がる欲望に
義勇は自分ですくんでしまって
その場を逃げ去りたい気持ちだったが
欲望に負けて目線が彼女に向いてしまう
冨岡「すまん」
珍しく動揺を顔にあらわして
顔をそらすものの。
見てしまえという自分のものに思えない
欲望の声と格闘をしていた
ふわ、ふわりと夢見がちな彼女は
目の前で顔を赤くする想い人に気分を良くして
いたずらに微笑むのである
『冨岡さんはこういうのがお好きなんですね』
冨岡「は」
『ダイタンなくらいが…すき、なんですね？』
すき、と優しく呟いた彼女。
信じられない色香である
もう過ちはおこさないと決めた義勇も
思わずくらくらとするレベルだ
正直言って刺激が強すぎた
『冨岡さんが、好き…なら。いいですよ？』
寝ぼけているな、完全に。
と、義勇はその様子を見て痛感するものの
思わずごくりと喉がなってしまう
いいですよ？何が？
なんて含みのある言葉に動揺が隠せない
うるさいと思うのは自分の心臓だ
『脱いで………も………』
彼女がその帯を艶めかしく解いていこうとする
それこそ自分の体が欲望に支配されそうになる
一歩手前。彼女は眠りに再び落ちてしまった
冨岡「はぁ………」
生地獄とはまさにこのことである
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琴音 - めっちゃくっちゃ、キュンキュンしました！ありがとうございました🙇 (2022年3月5日 16時) (
レス) @page1 id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 初めまして！すごく小説おもしろいです！！｢河原撫子｣このお話すごく切ないです、、うるうるしてしまいました、 (2021年9月29日 18時) (レス) @page28 id: 5d7155b87a (このIDを非表示/違反報告)
ピクルス（花霞） - 有一郎ぉ… (2020年9月18日 20時) (レス) id: 2a7c012e78 (このIDを非表示/違反報告)
さとり - こんにちはです！リクエストなんですが…宇髄の弟お願いします！いつも楽しみにしてもらってます！ (2020年4月14日 9時) (レス) id: 3436782285 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 竈門夫婦ももちろんですが、不死川夫婦の出会いからの続きも気になりすぎます…っ(o>ω<o) 本気で大好きです！！これからも応援しております(*´ω｀*) (2019年12月15日 1時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきぽん
| 作成日時：2019年10月4日 13時
