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少しだけ静かなお話し ページ42
春の宮「サスケ君、あーいや、サスケどうしたの？」
夜が深く重なっていく
月は高く頂点を目指していく
温厚な星達は細やかに人を魅了していく
夜は静かだ
風の声や林の騒めきさえ静寂の一貫として
聞こえてしまうのだ
でもそんな中、ぎしっと床が軋む音が響いた
古びた床の音、そして小さく聞こえる息遣い
愛おしい我が子かと思い少しの心配をしてしまう
怖い夢でも見たんだろうか
ナルトはよく魘されている。
寝付けないのだろうか
サスケは中々寝付けない体質だ
サスケ「別に寝付けなかったから」
どうやら後者のようだ
夜の闇から姿を現したのは
冷静沈着な性格でうちは一族の生き残り
うちはサスケであった
彼は最近、家族になったばかり
そして最近家族を失ったばかり
実は詳しく調べさせてもらったといったら
きっと怒るだろう
だから敢えて何も知らない様に装っている
彼が話してくれる事をじっと待っているんだ
春の宮「そっか！だったらさ」
サスケ「？」
相変わらずの無表情のサスケの元に歩んでいく
そして玄関の方まで誘導させ
ガチャリと鍵を開けた
春の宮「ちょっとコンビニでも行こっか」
外の冷気が家に流れ込む
そっと髪を撫でて奥に消えていく
真っ直ぐ伸ばした手に暖かい体温が重なった
サスケ「夜食買ってくれよな」
春の宮「もう、仕方ないなぁ」
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作者名：ゆきぽん
| 作成日時：2018年3月26日 22時
