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底辺の底辺 ページ41

春の宮「シカマル!シカマル!」

忍びには下忍、中忍、上忍とあって飛び級などありえない

一から地道に精進していくしかないのだ

もちろんその道理はアカデミーにも当てはまる訳で

勉強とか怠けていたら無論遅れをとる

そういう遅れを取っている奴らは

結構いるが強運女の春の宮は

ダントツ底辺でなんとナルトよりも頭が悪い

おまけに容量も悪い上に適応力もない

あるのは強運だけだ

シカマル「めんどくせぇ」

春の宮「酷いなぁ」

いつものように太陽の様な笑顔も

少し雲がかかってしまう

勉強に中々ついていけない彼女は

何かと助けてくれるシカマルの隣が定位置だ

シカマルも結構なお人好しという所に

甘えてしまう春の宮は

実はかなりシカマルの事が好きだったりする

春の宮「わからないのですが」

シカマル「仕方ねぇな」

ずいっとシカマルの方に席を寄せて

戯けて見せた彼女に言いたいことも吹っ飛んで

渋々と鉛筆を取り教え始めたシカマル

そのシカマルの姿にクスッと笑って

幸せそうな笑顔で耳元に呟いた

春の宮「ありがと」

耳元でダイレクトに響く甘い妖艶の様な声に

思わずぞくりと衝撃が走ったシカマル

山桜の香りとは似合わない大人な音色には

どうしても敵わないという事をAは分かってない

が、無自覚で人の心を誘惑する

恐ろしすぎる魔性の持ち主である

シカマル「…………試しにこれを解いてみろ」

そんな事も全てお見通しなシカマルは

どうこういう事もせずに簡単な問題を差し出した

まぁどうなるか先は見えているが

春の宮「分からない」

そうなると思ったと言わんばかりの

顔を向けたシカマル。

かなり初歩的な所だが彼女のキャパはオーバーしていた

春の宮「まぁ幸運でといて見せる」

シカマル「お前それだけはやめろ!」

彼女の幸運は不運とセット

それなりの代償をもっている事を忘れてはいけない

それをよく理解しているシカマルは

顔を真っ青にした

春の宮「よしっと」

鉛筆をさらさらと動かした彼女の

足元に不穏な音が走り始める

ぎしっギシギシと立て始めた床が

どうなるかは予想がついていた

春の宮「えっ!?うわぁぁぁぁ!?」

物凄い音を立て床が抜けた彼女は

真下に真っ直ぐ落ちていった

という事は大方答えは的中しているんだろう

シカマル「…………言わんこっちゃない」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
オマケ

イルカ「これじゃ床が何枚あっても足りないな」

少しだけ静かなお話し→←貴方と幸せな時を



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作者名:ゆきぽん | 作成日時:2018年3月26日 22時

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