貴方と幸せな時を ページ40
春の宮「ぼろぼろだけどね」
いち早く駆けつけたナルトのもとで
嬉しそうににっこりと笑ってみせたA
裏がない太陽の様な笑顔で先程の物とは
比べ物にならない
ズキリと痛む傷に顔を歪める事なく
何事もない様に座った様子に
サスケは顔をしかめた
ナルト「いつもの事だから大丈夫だってばよ！」
春の宮「対してフォローになってないよ」
下手くそなフォローに対しても
幸せそうに笑って返す彼女
あの二人の間に壁はない様に見えて
お互いに信頼し合っているようだった
似たような境遇で似たような性格だからかもしれない
あくまで親友といった間柄だが
春の宮「なんであんなに強い拳を決めれたのか分からないけどね」
ナルト「運も実力のうちってな！」
まだ幼さが残る笑顔に思わず釣られてしまい
お互いニコニコと笑う
何気ない会話も幸せそうで
周りの憎悪の目を凌いでいた
春の宮「それもそうか！」
サスケ「ただの偶然だろ」
そんな空間に眉間に皺を寄せたサスケが
割って入ってきた
結果が癪に触るらしい
春の宮「なんたって私はついてるからね！」
女子の嫉妬の眼差しにも動じず
また決まり文句を言った
偶然も必然も彼女の前では
幸運か不運かでしかなく偶然と言われても
どうでも良かった
それよりも話しかけたくれた事の方が
嬉しいようで逆に笑ってみせた
そんな彼女の姿を恨む事も出来ずに
これでいいかと絆されてしまったサスケは
Aの雰囲気に流されてその場に腰掛けた
ナルト「なんかようかよ」
サスケ「お前には関係ない」
春の宮「じゃあ私になんかよう？」
サスケ「そっそうじゃない」
ナルト「じゃあ何でいるんだよ」
サスケ「そういう気分だからだ」
イケメンで成績優秀のサスケを
なんだかライバル視してしまう二人は
何かとサスケに憧れていた
そんな相手とこうやって話す事ができて
嫌そうな顔をしつつも内心は喜んでいた
サスケ「何ニヤニヤしてんだよ」
ナルト「いや」
春の宮「別にぃ？」
サスケ「おいなんだよその顔！やめろ」
春の宮「私達と話したいくせに」
ナルト「そうだぞ」
サスケ「おちょくるな！」
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オマケ
ナルト「Aって将来凄い美人になりそうだってばよ」
春の宮「そうかな？」
数年後
春の宮「って事があったんだけどどう？」
ナルト「想像以上だってばよ」
春の宮「どういう事？」
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作者名：ゆきぽん
| 作成日時：2018年3月26日 22時
