もしもの話 ページ27
ナルト「えーと、これ使ってください」
よく見ると小刻みに震えていた王女様に
強引にマフラーを巻きつける
ふわふわの髪も御構い無しに
ぐしゃぐしゃにしてしまった
もはや嫌がらせだ
春の宮「…………」
ほら絶対怒ってる！
春の宮「…………お名前は？」
ナルト「…………はい？」
春の宮「お名前は？」
ナルト「喋ってる………？」
月夜の下で凛とした鈴蘭の声が響いた
14年間誰にも話した事ない彼女が
もしかして
春の宮「話してます」
ナルト「え！？」
春の宮「お名前は？」
ナルト「うずまきナルトです」
驚きというか衝撃というか
なんとも言えない電気みたいなものが
体を駆け巡る
確かに美しい声だなんて全く空気の読めないことを
考えてしまったがそんな場合じゃない
多分というか絶対、怒られる
春の宮「うずまきさ…………ナルト…君？
ありがとう」
ありがとう
その言葉と共に月夜の下の風に吹かれた王女様は
美しい顔を髪の下から表した
ダイアモンドよにも何百倍も美しく輝く瞳に
月光が乱反射する
俺の瞳と王女様の瞳が交わる
しまった…………
目を合わせてしまった
ナルト「いえ！？全然/////！！」
うずまきナルト
忍界の英雄と呼ばれる男
しかしその男が恋をしたのは
雲の上のお月様でした
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ナルト「どうして話してくれたのですか？」
春の宮「はなしたかったから」
ナルト「シカマルとは？」
春の宮「別に」
ナルト「お母さんとかは？」
春の宮「いや別に」
ナルト「じゃあ誰と話せるんですか？」
春の宮「ナルト君…………だけ」
ナルト(キュン死する！！！)←
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作者名：ゆきぽん
| 作成日時：2018年3月26日 22時
