本気で孕ましてやる。続！【鬼滅の刃】

義理姉と水柱 ページ40

『義勇さん！義勇さん！』

冨岡「…どうし…」

『お姉さんが！挨拶に来たいということで！』

冨岡「…いやそれは」

『きました！！』

冨岡「！？！？」

あらすじが最早オチ。

「まぁ」

冨岡「……」

「まぁ、まぁ」

冨岡「……」

洋服なんて粋なことは金持ちか

お洒落好きが、外人ぐらいしかしない

そんな粋な人間は

遠目で見ただけで憧れて

ちかちか、反射して光って見えて…

話しかけようとか、思っても思うだけで。

その白いシャツに高そうな宝石が見慣れなかった

長い髪は姉妹揃って黒曜石のようで

その瞳はまた、義勇を捉えて離さなかった

『姉さん、義勇さんはあまり見つめられると…』

「は！死んでしまうのね！？」

『そうなんです』

冨岡「！！」←違うと言いたい

茶化すような視線に悪戯に笑った顔

奥さんはどうやら実の姉を前に

少し悪戯を仕掛けてみたくなったらしい

いけないわ！と必死で目を手で覆うものの

その指の間から覗く瞳は

あいも変わらず好奇心でキラキラしていて

義勇はその瞳に言葉が出なかった

奥さんのお姉さんは長い髪がとても美しい人で

なんと、玉の輿を実現させたかなり凄い人である

そして妹の不運体質からか常識が外れており

義勇が本当に死んでしまうのではと

思い込んでしまっている

「義勇さんでしたっけ？」

冨岡「……」

「返事もして下さらないの？言葉が話せないんでしょうか」

『話せるよ』

キラキラとした眼差しは星空の輝きである

その瞳を見ると全てが見透かされているようで

義勇は思わず言葉に詰まってしまう

「今回は義勇さんに折り入って話がありまして…」

笑った顔は花が咲いたようで

姉妹揃って笑うと一面が幸せに包まれた

心なしかこの美人姉妹には

この街全員の視線が注がれているように思える

二人を見ると和んでしまう

不思議な魅力から目が離せなかった

「妹のことなんですが…」

『姉さん？』

その瞳が奥さんを映し出すと

愛おしそうに緩んで笑った

その顔は姉、そのもので義勇は遠い記憶と重なる

自分の姉もあのようによく微笑んでいた

その眼差しは慈愛に満ちたものだったのだ

「運に恵まれなかった子なんです。だからこれからも…沢山、沢山心配をかけると思いますが」

お姉さんはその整った顔を精一杯吊り上げて

少し震える声を奮い立たせた

「何卒、よろしくお願いします」

驚いている奥さんをとなりに

義勇は一つ

冨岡「任せて下さい」

と、力強く返事をした

？？？？の本気！→←知らぬが仏

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