本気で孕ましてやる。続！【鬼滅の刃】

宇髄先生の本気。現パロ ページ2

宇髄「あのな、実は…」

『ん？なに？天元君』

宇髄天元は昔からある女に熱を上げている

高校の時、偶然同じ学校だった女だ

宝石が埋め込まれたみたいに引き込まれる容姿

一口食べると止まらなくなるチョコのような性格

隣にいると心の中に溶け込んできて

気づけば老若男女、彼女の虜になる

依存してしまう、恐ろしい美女だ

宇髄「宇髄って奴は…」

『やだ！その人の話しないで！』

嫌そうに顔を歪めてそっぽを向いた彼女

その姿を見るだけで心がひやりと冷えるのは

もう立派に彼女に依存している証拠である

そんな男の名前は宇髄天元であっているのだが

実は彼、大きな嘘を恋人についている

この話は長くなるのだが

その昔、彼女に告白しようと呼び出した時に

派手な姿だと怯えられると聞いて

普通の地味な格好で行った

するとあろうことか彼女はその姿に惚れてしまい

そしてそれが宇髄だと分からなかった

つまり彼女の中では不良の宇髄君と恋人の天元君は

まったくの別人という勘違いをしてしまっているのだ

その勘違いを続けること月日が経ち…

未だ不良の宇髄君と恋人の天元君は同一人物という誤解を解いていない

宇髄「やっぱ、なんでもねぇ…」

優等生の彼女は不良の存在を嫌っていて

宇髄君はまさに大嫌いの枠組みだったのだ

もし、誤解が解けたら？それで嫌われたら？

思うだけでぞっとする

宇髄「いや、俺…好きすぎだろ…」

自分が依存しきっているという自覚があるものの

それでも離れられない天元

そんな彼を知ってか、知らずか

彼女も花が咲いたように笑って

『私も天元君のこと、好きすぎて困ってるよ』

と、言ってみせた

その微笑み、まさに魔性の女のものである

がしっと心を掴まれた宇髄は

また彼女に溺れていくような感覚がして

好きだ、組み敷きたいなんて考え始めてしまう

今、彼女は天元の頭の中ではちゃめちゃなことになっている

『ね、そろそろさ！苗字、教えてよ』

宇髄「み、苗字は…まだ早いだろ」

『…そうかな？』

苗字に早いも何もないだろと言いたいところだが
天元は名乗るわけにはいかない

宇髄君だとバレた時はそれこそ終わりだ

『でも、いつかは教えてくれるよね』

宇髄「…まぁ、いつかは」

その時はきっとバレる時だ

『いつか同じ苗字になるもんね！』

うわ、可愛い。無理、好きと
天元は照れ臭そうに笑った彼女を見て思った

もう、既成事実でも作った方が早いか

そう考えてしまう彼らのすれ違いはまだ続く

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