本気ではら .ましてやる。【鬼滅の刃】

？？？さんの本気 ページ13

累「君、こんなところで何してるの」

『…！？いえ、その…』

風が少し痛かった

絹のような髪をたなびかせて

ある森に迷い込んだ少女がいた

上等な着物を着ていて

その瞳からは蜂蜜のような甘さを感じる

幼い顔つきながらも体は大人であった

累「ここは僕達の家だから…侵入した責任はとってもらうよ」

白い首はすぐ切れそうなほど弱々しい

月に怪しく反射した糸が

彼女の命を握ることは容易かった

普通の呼吸が急に困難になり

少し足が地面から浮いた

殺されるということがわかり

彼女はあろうかとか目を○ませ

『わ、私死ぬんですね！最高です！！じわじわと苦しみながら死ねるなんて！』

と満面の笑みでこういった

その頰は赤く色づき、急に幸せそうな雰囲気が漂う

可愛らしい美貌には何処か危なっかしさがあると思ったが

彼女の性格が原因だったのだ

実は彼女、自分を殺すことを快楽とする

自己暗殺愛好家

そこに餅があったら喉に詰まらせ

そこに鬼がいたら食われに行き

そこに水があったら溺れに行く

どこからどう見ても異常者なのだ

累「………」

流石の累も思わず顔をしかめた

可愛らしい顔つきの女が

命を握られているというのに喜んでいる

しかもその顔は幸せに満ちたようで

花が咲いたように新鮮な可愛らしさを纏っていた

『ありがとうございます！あなたのこと、大好きになりましたよ！！では、どうぞ！食べるなり、煮るなり…』

累は何を思ったのだろうか。

彼女の柔らかな頰を一つ撫でて

異常なほど蕩けてしまった瞳に目をやる

ゆっくりと溶かされるような目。

一度目が合うとその深淵を覗くようで

思わず見入ってしまう

異常者である彼女の一番の魅力はその瞳だ

万物を魅了するとまで讃えられた

そんなことより死にたい彼女は嬉しそうではなかったが。

累「うん、決めた」

『どうするんですか！？食べますか！？焼きますか！？』

累「君はこの僕が殺す。それはとびきりひどい方法で」

彼女はもう幸せそうに目を細めた

どうぞと早くと強請る視線がなんとも美しい

累は不覚にもその瞳に捕らえられた

累「行き過ぎた快楽は拷問になるって知ってる？」

『快楽…？って、何処を触って…！！……ひぁ』

優しく彼女の自由は奪われていく

なすすべも無く誘うような手つきに耐える

苦痛には強いが快楽には弱い、そんな彼女をみて

心底楽しそうに累は笑った

累「お望み通り、殺してあげるよ」








リクエストありがとうございます！

竈門炭治郎、やり過ぎたみたいです→←錆兎さんと花魁さん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す