今日:2 hit、昨日:9 hit、合計:14,014 hit
小｜中｜大
最強の技 ページ7
静かな夜に包まれる
空には無数の星達がこの闇という
世界に穴を開けて光を出していた
顔に吹きかける風はつんっと冷たく
眠気を吹き飛ばしていた
ボルト「なぁ」
「また後で」
夜風にそよそよと吹かれて揺れるその髪に
思わず目を奪われてしまいそうになるが
そのカーテンのような髪から覗く
書類の山に目がいってしまう
彼女だって一国の姫な訳だから
そりゃ仕事の１つや２つ持っている
分かっているけれどもどうしても
構って貰えないのが寂しくて
迷惑も承知で話しかけている
それでも夜抜け出して会いに来た俺を
返さないあたり、相当なお人好しだ
ボルト「忍法」
「！？」
髪を空に靡かせて構える彼女
昔聞いたのだが、彼女は大層戦いが大好きで
一応忍術は心得ているそう
試しに一戦交えたら全然叶わなかったのを
今でも覚えている
ボルト「少しくらい構っての術」
構えて正面を向いた彼女に
思い切り飛び込む
力一杯飛び込んだがよろついたのはほんの少し
がっしりと受け止められてしまった
「しゃーないなぁ少し遊びに…ってあれ?」
いまは新しい日を迎えて三時間経った頃
「寝てる」
当然眠たい訳で
いつもならできない事も
すんなりとできたのはきっと寝ぼけていたからだろう
「えへへ、もちもち」
ほっぺを触られているような感覚を
覚えたのはきっと気のせいだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆきぽん
| 作成日時：2018年3月22日 20時
