爆豪家の子供 ページ2
『話があるのですが…』
爆豪「…おう」
今日も疲れた、と玄関を開けて呟く。
決まって玄関先に迎えに来る俺の妻、
もとい爆豪Aはいつものように
俺を惚れさした笑顔で出迎えてくれた
俺とは正反対の大人しくて静かで
天然なところが凝縮されている性格だが
なんだかんだで上手くいっているのが俺たちだ。
控えめな声は落ち着かせてくれるが
夜は結構甘くドロドロになる
と、言ったらビンタを食らうので言わないでおく。
爆豪「かしこまってなんか、あったんか？」
いつもは晩御飯を向かいあって食べて
お互いの仕事について駄弁ったり
テレビを見て、俺が写ってないか確認したりするのが
長年の日常なのだが今日は一味違った。
向かい合わせに座らせられたのちに
晩御飯を挟んで
かしこまった風に話が始められたのだ
その彼女の顔やたるや
覚悟しきったかのような顔つきで
ただよらぬものを感じさせる
『旦那さんは仕事で忙しいし…』
爆豪「まぁな」
『迷惑かもしれないんですけど』
爆豪「事柄にもよるな」
『…貴方との子供を授かりました』
爆豪「は？」
は？いや、は？
二人の間を登っていく湯気は
白米からうっすらと足を伸ばしていた
頭がショートしたように動かない
なんだか時間がゆっくりに感じて
ただ可愛らしい彼女の顔を見つめていた数秒後。
爆豪「迷惑に思う訳ねぇだろ！クソが！！！クソ嬉しいわ！！クソが！！」
『喜んでるの！？怒ってるの！？』
爆豪「喜んでるに決まってんだろ！？夢にもみた我が子だぞ！？」
『イエッサー！！』
ガシッと肩を掴んで迫真に迫る
ふわりと鼻をかすめる彼女の匂いと
落っこちそうなくらい見開かれたその瞳に
吸い込まれそうになりながらも
行き所を失った嬉しさをぶつける
素直とは程遠い俺の表情筋は
多分今、おかしな事になっている
『鬼の形相に！！』
爆豪「うるせぇ！！俺は素直じゃねぇんだよ！」
『その時点で素直！！』
爆豪「嬉しいわ！！普通に浮かれるわ！！孕まし殺した甲斐があった！！！」
『は、孕まし殺した！？』
嬉しいの一言も言うのに手間がかかるんだ
ということに彼女は気づいているだろう
掴まれた肩の手を優しく握り返して
こちらを見据えた後
儚げに優しく笑った
『改めてこれからもよろしくね、お父さん！』
こんなに可愛くて大丈夫か
と心配を寄せつつも
素直じゃない口はただ一つ
爆豪「おう」
と、零した。
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花帆 - ゆきぽんさんの書かれる夫婦夢すごい好きです(*´ω｀*)ヒロアカでかっちゃんや出久くんも読めて嬉しいです♪ (2019年10月31日 4時) (
レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
ゆめの２乗 - コメント失礼します。質問コーナーのお話が、とてもおもしろくて思わず吹きました(^q^)応援してます！これからも頑張ってください(*^^*) (2018年11月17日 18時) (レス) id: 69d4a3aaa1 (このIDを非表示/違反報告)
山吹桜 - リクエストで荼毘との子供をお願いします！ (2018年11月11日 22時) (レス) id: 9a16d89b62 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃとん(プロフ) - お願いします！(..) (2018年11月10日 16時) (レス) id: 1c08bbf829 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃとん(プロフ) - リクエストいいすか？真堂くんの子供と、心操くんの子供やってほしいです！ (2018年11月10日 16時) (レス) id: 1c08bbf829 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきぽん
| 作成日時：2018年11月2日 7時
