全ての始まり ページ2
朝日が差し込んでいる気がする
まぶたがゆっくりとその窓を開けると
まばゆくうざったい光と共に
小さく隣で寝息を唱えている妻が出迎えてくれた
肩の位置まで伸びる髪は綺麗な金色で
時々寝言を漏らすその口は本当に小さかった
やわっこい、というのが第一に思う事である
髪は寝癖で毎朝大変なことになる
と悪態を漏らしつつも相変わらず寝相が悪いのが
少し可笑しくてボサボサの髪に手をのせた
今日も大変そうだなと思いつつ
手に伝わる優しい感触に目を細めた
爆豪「おい、朝だぞ 起きろ」
時計が７時を過ぎていた
俺はなるべく声に注意して小さく声をかけた
俺からしたら鳥のささやきのようなボリュームだが
それでも彼女は一言一句聞き漏らすことなく
頭に届けることができる
朝だってひとつ声をかけてやれば
すぐ起きる事が出来るのだ
『…おぁ、おあようございます』
爆豪「言えてねぇ…」
そして決まっておはようという事が出来ない
舌足らずの言葉でもう何年も挑戦しているのだが
一向に成功した試しがない
そして今日も失敗したと話すのが
朝ごはんの時の醍醐味である
まぁ、そういうところがいちいち可愛いのだが
そう伝えたら冗談じゃないんですよと
以前言われた事があるので
ぐっと心に留めておく
『起きない…と…』
そう言ってゆっくりと体を起こす彼女
朝日に輝く髪に白い毛布が巻き付いていて
その目はまだ覚醒しきれていない事を示していた
危なっかしいと思った途端
突然彼女がよろけ始めた
爆豪「あっ！！ぶねぇ…………」
大きく左に傾いた彼女は
ベットからその体を投げ出してしまったのである
途端に跳ね上がる心臓に
条件反射で大きな声が出てしまう
仕事柄反射神経は鍛えられているのだが
そのおかげで彼女をなんとか抱える事が出来て良かった
腕の中で小さく規則正しい寝息をたてている彼女を
見ながらおさまらない心臓の脈を抑える
ヴィランの敵襲より身に危険を感じる
はっきり言って心臓がもたない
爆豪「しっかりしろよ…てめぇ母親だろ」
『おは…おはようおうおう…………』
爆豪「言えてねぇ言えてねぇ」
俺より幾分か小さい体に
俺の子供がいるなんて到底考えられない
昔抱いた時に折れてしまいそうだった事を忘れることはできなかった
ガキを身籠っているのだからこれからはもっと食べて貰わないと困る
『ありがとね、お父さん』
爆豪「心臓がもたねぇよ」
爆豪家にまた朝が来た
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花帆 - ヒロアカで一推しのかっちゃんと夫婦夢を読めて嬉しいです！！すっごくトキメキました/// 怒ったハムスターみたい 想像して、んん、可愛い…！ってなりました(o>ω<o) かっちゃんも夢主さんも可愛いです(*´ω｀*) (2019年10月31日 3時) (
レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
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