2 迷い ページ2
カルエゴ・オペラ・バラムの共闘によって合体した3体の魔獣は沈黙したと思われたが、魔獣の身体が再び光り出す。どうやら、体中の魔力を凝縮し、自滅覚悟で全てを吐き出すつもりのようだ。
イルマたちはアガレスによって作られた地面の穴に避難する。
「あの量の魔力が放出されたら・・・」
「恐らく遊園地の半分は焦土に・・・」
「待ってください。あの方向は・・・ッ」
魔獣が口を向けた方角には避難所がある。サブノック・アリス・アメリは魔獣の向きを逸らすために、攻撃しようと構えた。しかし、モフエゴに止められる。
「よせバカども!!」
「あれはもはや魔力でできた発射台・・・。攻撃したらそれこそ誘爆するわ!!」
避難所の中へ伝える方法はない。なおかつ、伝えても逃げれる時間はない。
魔獣の口から、光線が放たれようとした時_____
「いい加減にせんか。このアホ害獣がーーーーーッ!!!」
全員が目を見張る先には、見知った悪魔がいた。
「よくもっ、よくも、我がレジェンドダディの作りし最高の遊園地をっ」
「僕の庭を荒らしおって!!」
「我々の“楽しみ”を踏みにじる者はッ!」
「この“ロノウェ・ロミエール”が絶対に許さん!!」
「さあっ。僕を見ろーッ!!」
ロノウェの家系能力「カリスマ」は周囲の視線を瞬時に集めることができる。魔獣の目標がロノウェに移る。
「この先・・・考えてなかったロノウェ・・・」
ロノウェが危ない。入間は頭をフル回転させて考える。自分にできることは____。アリさんの力を使って、あの魔獣を___ロノウェを救うには。自分ならできるかもしれない。やるしかない。
その時、背中を軽く誰かに押された。
「!?」
驚いて振り返れば、そこには「ハロー」と手を振るAがいた。いつの間に。さっきまで居なかったはずだが・・・。突然の登場に呆気に取られていると____
『大丈夫。好きなようにやりな。』
『きっと成功するよ。』
一瞬、彼女の目が赤く光ったと思ったが、瞬きをした次の瞬間には、いつものニヒルな笑みを浮かべたAの姿があった。
入間は頷いた。そして、一目散にロノウェの元へかけていく。
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ヒヨコ(プロフ) - マジモンの名無しさん» 続編を見て頂き、感謝です🙏 最近、寒くなってきたので体調を崩さないように更新していきます😁 ありがとうございます! (12月13日 19時) (レス) id: be4358ad13 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - テトさん» どちらも見て下さって、ありがとうございます🙇 コメントはモチベにも励みにもなるので、とっても嬉しいです😆 応援よろしくお願いします! (12月13日 19時) (レス) id: be4358ad13 (このIDを非表示/違反報告)
マジモンの名無し(プロフ) - 続編やぁ、、、幸せです。これからも体調お気をつけてください (12月13日 19時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
テト(プロフ) - 平穏に生きたいも見てます!!主さんが作る作品はどれもとっても面白くて文才もあって読みやすいです! (12月13日 1時) (レス) @page5 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2023年12月13日 0時