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9 お礼 ページ10

あの後、サリバン理事長が現れ、イルマの指輪は悪食の指輪(あくじき ゆびわ)と言われる代物だということが判明した。そのため、イルマのランクは測定不可能となり、とりあえず教師たちで話し合うという方向で落ち着いた。




そんな訳で初授業もなんとか終了し、みんなで記念撮影を終え、Aは今のうちに帰ろうと羽を出す。




「あ、あの!」




振り返れば、イルマとピンク髪の少年と緑髪の少女が立っている。イルマは自分に用があるのか、モジモジしている。




『えっと・・・イルマくん、だったっけ? どうしたの?』と問いかければ、イルマは顔を輝かせ、口を開いた。




「あの、試験が始まった時、僕、その・・・飛び方とかどうしたらいいか分かんなくて困ってたんですけど・・・声をかけてくれてありがとうございました。嬉しかったです!」




Aは目を見開く。些細なことだった。単に不思議に思って声をかけたのにわざわざお礼を言いに来るなんて。悪魔にしては律儀すぎる。しかも、飛び方が分からないって、今まで飛んだことはないのだろうか。




『ふッ・・・ハハハハッ』




急に笑い始めるA。イルマは頭にハテナマークを浮かべ、同時に隣にいたピンク髪が「貴様、失礼だぞ。」と言っている。




『あぁ、ごめんごめん。つい__ね。別に感謝されるほどでもないよ。結局、一緒に飛んであげれなかったんだから。ごめんね』




「でも・・・」というイルマに『あぁ、そうだ!』と何か思い出したように詰め寄っていく。




『そういえば、君の使い魔、あの先生なの?? 悪魔を使い魔にするなんてスゴイねぇ! しかもモフモフ!! どうやったら召喚できたの??』




いきなりの質問攻めに困っているようだが、お構いなしに話を続けていれば、ピンク髪が止めるよりも先にAの頭を大きな手が掴んだ。




「オイ、何をしている。」




げ、しまった。そう思った時には、時既に遅し。




「終わったら来いと言ったはずだが?」




カルエゴに首根っこを掴まれ、ズルズルと連行されていく。




『イルマくんっ! ヘルプミー!!!』




すぐさまイルマに助けを求めるA。イルマは助けようかどうか悩んでいたようだが、横にいたピンク髪が「あんなバカは放っておいて、帰りましょう」と言い放ち、イルマを連れていってしまった。




『ピンク髪ぃぃ、今度覚えておけよぉぉ!』



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ヒヨコ(プロフ) - 奇等生さん» 読んで頂き感謝です🙇 夢主ちゃんに絶対にダーリン呼びをさせる!という気持ちで作りました😏  (12月31日 0時) (レス) @page22 id: e4f287ed65 (このIDを非表示/違反報告)
奇等生(プロフ) - めっちゃ面白いです!夢主ちゃんのダーリン呼びはぅ!ってきました (11月26日 23時) (レス) @page38 id: f4fe6b043b (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 華さん» ありがとうございます🙇 (11月22日 21時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 全く同じ名前の人居てビビった。自分のどタイプの作品で、初めて見た時驚きました。他の作品も読んでみます!これからも頑張ってください、応援してます!! (11月21日 20時) (レス) id: e7080f896a (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 華さん» 読んで頂きありがとうございます。ご期待に添えれるように更新していきます😀 (11月18日 22時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2023年10月19日 19時

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