5 鳥 ページ6
『なんか面白いことないかな〜』
数日後のお昼、Aはお腹が空いたので食堂に向かっていた。売店近くを歩いていると、何やら騒がしい。
『なにー？』
向こうから何か小さいものが猛スピードでやってくる。
その小さい何かが顔面にぶつかってきた。
『いたあッ』
「馬鹿者。ちゃんと前を見らんか！」
いやいや、ぶつかってきたのそっち。
赤くなった額をさすりながら声のした方を向けば、小さい鳥が宙を飛びながら怒っている。･･･何だこの珍妙な鳥は。誰かの使い魔だろうか。
だが、それよりもなによりも＿＿＿＿＿
『な、な、なに、この可愛い鳥は〜〜〜〜〜！！』
Aはその鳥に飛びついた。
『可愛すぎじゃない？？ しかもモフモフ、フワフワ〜〜。毛並み良〜。最ッ高。』
「は、はなせっ」
小さな手で抵抗される。
『抵抗するのも可愛いいいいーーーー！』
『久々のモフモフ。あー、やばい。気持ちいい。』
モフモフを堪能しようと、その鳥に頬擦りする。
「ばっ、やめんかっ！！」
ジタバタと抵抗されるが、離す気はない。
『無理ー。君が可愛いのが悪いー。』
しばらくこねくり回してモフモフを堪能していたAだったが、その鳥は隙を見て逃げだしてしまった。
＿＿＿＿＿
『モフモフ･･･。どこ行ったんだろ？』
逃げてしまったモフモフを探しに歩き回っていると向こうからツムルが歩いてくる。
『あ、ムルムン。』
「だから、ムルム
『さっきねー、フワフワでモフモフの紫色の小さな鳥にあったんだけど、愛でてたら逃げちゃって･･･。あの鳥、誰の使い魔か分かる？？』
「聞いてないし･･･＿＿＿＿＿＿あー、うん、それ、イルマくんの使い魔だと思うよ」
『イルマ･･･？？』
誰？
初めて聞く名前に首を傾げていると「というより、その鳥、ただの使い魔じゃないから･･･。」と憐れみを含んだ目でこちらを見てくるツムル。
『え･･･。また、なんかやらかした感じ？ 嘘でしょ？ 怖い。怖いって。』
「俺は知らないからね。」
ご愁傷様と言われたかと思えば、足早に去って行く。
『え、待って、ムルムン。行かないでーー！ 何だったのか教えてよ！！ ムルムル先生ーーーーーー！！』
＿＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 144人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヒヨコ(プロフ) - 奇等生さん» 読んで頂き感謝です🙇 夢主ちゃんに絶対にダーリン呼びをさせる！という気持ちで作りました😏 (12月31日 0時) (
レス) @page22 id: e4f287ed65 (このIDを非表示/違反報告)
奇等生(プロフ) - めっちゃ面白いです！夢主ちゃんのダーリン呼びはぅ！ってきました (11月26日 23時) (レス) @page38 id: f4fe6b043b (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 華さん» ありがとうございます🙇 (11月22日 21時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 全く同じ名前の人居てビビった。自分のどタイプの作品で、初めて見た時驚きました。他の作品も読んでみます！これからも頑張ってください、応援してます！！ (11月21日 20時) (レス) id: e7080f896a (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 華さん» 読んで頂きありがとうございます。ご期待に添えれるように更新していきます😀 (11月18日 22時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヒヨコ | 作成日時：2023年10月19日 19時
