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46 恋バナ ページ47

アメリが二人に連行された先は魔具研の師団室だった。中に入れば、問題児クラスの他の女子生徒だろうか、先客がいた。強制的に着席させられるやいなや、自己紹介が始まる。




「ウァラク・クララ!」


『ご存じ、エキドナ・Aで〜す』


「イクス・エリザベッタよ」


「クロケル・ケロリ・・・です。」


「アザゼル・アメリ・・・」




自己紹介が終わればすぐに、「みんな、気になる殿方はいたりするのかしら?」というエリザベッタの質問を皮切りに、恋バナが始まった。




「ハイ、イルマち!!」




クララが元気よくイルマの名前を挙げ、アメリが机に突っ伏す。




「タッチならサブローはよくのぼる! 好き! クラスのみんな好き!」


 

よくよく聞いてみれば、恋の好きが何か分からず「好き」と言っていたようだ。ハテナマークを浮かべるクララにエリザベッタが「例えば〜、イルマくんと結婚したい〜とか」と言った時、「びゃあ」と叫びながら両手で顔を隠しだした。




「・・・いっ、イルマちなら・・・。それも別にいい・・・のかな・・・?」




赤くなったクララの顔が、両指の隙間から見えている。




「まっ♡」『可愛い・・・』


「イルマくんならきっといい旦那さんになるわよねぇ。会長さん?」


『確かに、優しいし、頼りになるし、可愛いし・・・将来有望だよ。ね、ツンデレちゃん?』




二人の言動にアメリの顔がどんどん赤くなっていく。『さすがイルマくん、無意識ハーレム製造機だなぁ』と考えていれば、だんだん四人の言動がヒートアップしていく。ふと横にあった紅茶の瓶のラベルが目に入った。




リラックス茶
効能:言いたいことをぶちまけてストレス解消




『あの〜、これ_____「で、さっきから、ニヤニヤしてるだけだが、お前は好きなやつはいないのか。」___え?』




アメリから流れ弾が飛んできた。




『いやぁ、人の恋愛沙汰には興味ありまくりだけど、自分のはどうでもいい・・・かな? あ、ほら、私、自由が好きだから。』




と言えば、「愛は自由だ。もっと柔軟に考えろ。」とかなんとか全員から色々とギャースカ、ギャースカ言われ、イルマがアメリに用があると師団室に入ってくるまで、恋や愛の大切さを力説されたAであった。



______

『(なんか、久々に疲れた・・・。)』

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ヒヨコ(プロフ) - 奇等生さん» 読んで頂き感謝です🙇 夢主ちゃんに絶対にダーリン呼びをさせる!という気持ちで作りました😏  (12月31日 0時) (レス) @page22 id: e4f287ed65 (このIDを非表示/違反報告)
奇等生(プロフ) - めっちゃ面白いです!夢主ちゃんのダーリン呼びはぅ!ってきました (11月26日 23時) (レス) @page38 id: f4fe6b043b (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 華さん» ありがとうございます🙇 (11月22日 21時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 全く同じ名前の人居てビビった。自分のどタイプの作品で、初めて見た時驚きました。他の作品も読んでみます!これからも頑張ってください、応援してます!! (11月21日 20時) (レス) id: e7080f896a (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 華さん» 読んで頂きありがとうございます。ご期待に添えれるように更新していきます😀 (11月18日 22時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2023年10月19日 19時

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