自由人 頑張る

45 連行 ページ46

「よし！」




アメリは一人、生徒会室で読書会を兼ねてのテスト打ち上げをイルマと二人でゆっくりしようと、準備をしていた。




「人気と噂のリラックス効果のお茶も買ったし、きっとイルマも喜んで･･･」




そう言っていると、扉を開ける音が聞こえてきた。




「おおっ！ よくきたなイル･･･マ･･･」




勢いよく後ろを振り返れば、クララとその後ろでピースをしているAの姿があった。




「これは･･･なっ･･･なんだ？」


「えっと･･･イルマちは来ません！！」


「はっ！？ 来ないとはどういうことだ！？」




二人から詳しく事情を聞けば、イルマは無理やり他の男子たちの打ち上げに連れて行かれ、来れなくなってしまったということだった。ス魔ホを確認すれば、イルマから謝罪の連絡が入っていた。




それなら、イルマからの連絡だけで十分なのに、なぜこの二人が来たのか。そう問おうとすれば＿＿＿＿



「それは！ 私が！ まっかちゃんと話そうと思って！」


「まっか･･･？ は？」


「いくよ！ お茶とお菓子もって」




いきなり手を掴まれたと思えば、どこかへ連行されるアメリ。Aに目線を向ければ、『楽しそうな提案だったので、乗っかってみました〜。』と両手にたくさんのお菓子を抱えながら横を歩いている。




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