自由人 頑張る

43 結果発表 ページ44

「では、テストを返却する。」


「「「『待って』」」」




カルエゴの目の前には、問題児クラスのテスト結果が積まれている。問題児たちは、やんややんや文句を言っているが、さっさと結果発表に移る陰湿教師(カルエゴ)。




「非常に残念なことに、今回の終末テスト赤点補習者は＿＿＿＿＿･･･」


「該当者なしだ。」


「「「『よっしゃあああああ！！！』」」」




クラス全体が喜びのムードに包まれる。




その後は、平均点以上を取ったゴエモン、リード、カムイは「2(ベト)」に昇給。アロケルは学年1位を取ったため、「3(ギメル)」に昇給。テスト勉強に苦戦していたイルマは、クラスで一番成績が上がっていた。




『やったじゃん、イルマくん。 頑張った甲斐があったね！』


「うん！ ありがとう！！ 僕、ちょっと出てくるね！」




そう言うと、足早に教室から出て、どこかに向かって行ってしまった。




『どこ行くんだろ･･･？ ま、いっか。』


『それよりぃ、エギーせんせー！ 見て見て、学年8位！！ すごくない？ すごいよね？』




『褒めて、褒めて。』とカルエゴに詰め寄れば、心底嫌な顔をされ、「まだ上に7人いる。励め」と言われたので、『激励頂きましたー』と騒げば、「やかましい！」と怒られて、日頃の態度についてグダグダと説教を喰らってしまいました。可哀想な私･･･。




そんなこんなで、問題児クラスの最初の座学試験は終了し、待ちに待った終末日が近づくのであった。



＿＿＿＿＿

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