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42 人間とは ページ43

「はい、どうぞ。魔茶だよ。」


『いっただきまーす。』




バラムと一緒に魔茶を飲んでいる。




なぜ、こんな状況になったかと言うと_______________




『あー!! もしや、この参考書を書いた悪魔(ひと)ですか?』




そう言って、Aは参考書の名前を指さしながら、バラムに詰め寄る。




「そ、そうだ____『めっちゃ面白いです。』___本当??」




肩をガシッと掴まれた。近くに来るとすごい大きい悪魔(ひと)だった。でも、なんか見た目に反して目がキラキラしてカワイイ。




『___特に、“人間”に関しての記述が面白いなあって。同じような見た目をしているのに、魔術が使えない。使わずに、他の物質を利用して生活している柔軟(タフ)さとか好きですね。』と語ったところから、意気投合して、“人間”談義に花が咲いてしまって今に至る。




_______________




「君は人間に会ったらどうするの?」




見たことない色んな茶菓子を楽しんでいると、唐突にバラムが質問してきた。




『フツーにおしゃべりとか?』


「食べたいって思わないの?」




Aは少し考える。




『う〜ん、どうでしょう。もしかしたら、本能的に食べたいと思うかも? でも、その前に理性が働くと思うし、同族のような見た目なら、生理的に食べる気が失せるかなぁ。』


「なるほどね」




何やら頷くバラムを前に、今度はAが質問する。




『先生は、実際にホンモノの人間に会ったことはないんですか? あ、でも、先生が人間に会ったら、最初、ビックリして「近寄らないで、緊張するから」とか言ってそうですね。』




そう笑いながら言えば、何やらバラムの持っていた魔茶のコップがパリンと音を立ててと割れた。「なんでもない。なんでもないよ・・・」と繰り返しているが、どうしたんだろう? 握力が入りすぎたのかな?




その後も、色々話して、家に帰ろうとした時には、もう日が暮れかかっていた。




________


「そういえば、君の名前を聞いてなかったよね?」


『あ、はい。エキドナ・Aです。』


「え、あのエキドナさん?」


『多分、あのエキドナですね。』


「そっかぁ、カルエゴくんが言ってた子かぁ」


『(ん? カルエゴくん?)』


____

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ヒヨコ(プロフ) - 奇等生さん» 読んで頂き感謝です🙇 夢主ちゃんに絶対にダーリン呼びをさせる!という気持ちで作りました😏  (12月31日 0時) (レス) @page22 id: e4f287ed65 (このIDを非表示/違反報告)
奇等生(プロフ) - めっちゃ面白いです!夢主ちゃんのダーリン呼びはぅ!ってきました (11月26日 23時) (レス) @page38 id: f4fe6b043b (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 華さん» ありがとうございます🙇 (11月22日 21時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 全く同じ名前の人居てビビった。自分のどタイプの作品で、初めて見た時驚きました。他の作品も読んでみます!これからも頑張ってください、応援してます!! (11月21日 20時) (レス) id: e7080f896a (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 華さん» 読んで頂きありがとうございます。ご期待に添えれるように更新していきます😀 (11月18日 22時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2023年10月19日 19時

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