19 レポート ページ20
『わ〜た〜しも授業に参加するうぅぅ』
なのに、なぜ私が職員室にいるかというと＿＿＿＿
今日の授業は使い魔との交流である。
もちろん私は使い魔がいないので不参加。代わりに職員室で使い魔に関するレポートを書かされていた。
「そこ、手が止まってる。」
今回の監視役は最悪なことにエギー先生だ。
手を休めればすぐに教鞭が飛んでくるため、Aはレポート作成を進める他ない。
『ひどい〜、使い魔出せないだけなのに泣』
シクシクと泣き真似をしていると、盛大にため息を吐かれ＿＿＿＿＿
「窓掃除＿＿＿＿＿＿『やります。やります。』＿＿＿」
やっと終わった窓ガラスを割った罰としての窓掃除。二度とするものかと誓った。
しばらく書き進めていると、カルエゴの目線が気になった。
『＿＿何ですか？？』
「怪我は･･･もういいのか。」
『すっかり良くなりました！ めっちゃ元気です。』
手首をヒラヒラさせる。
若干、嫌な顔をされ、どうしてもっと早く治療しなかったのかと聞かれた。
『いやぁ、放っておけばそのうち治るかなって。』
『え･･･、まさか、心配してくれたんですか。あのエギー先生が？ デビ嬉しいんだけど＿＿＿＿＿＿イタイ！イタイ！』
頭を思いっきり掴まれる。
ギャーギャーと文句を言っていれば、他の教師が恐縮そうにカルエゴに話しかけてきた。
「カ、カルエゴ先生」
話しを盗み聞けば、生徒から厳しすぎるという抗議がまた来ているらしい。
「･･･はぁ？」
カルエゴがその先生を睨む。怯えてるじゃん、可哀想に。
「その、もう少し穏便に･･･」
『そうだ、そうだ。生徒に優しくしろー。もっと言ってやれー。』
「フンッ、私はゴミを選別したまで。如何なる理由があろうと厳粛に評価するのが教師の務めで＿＿＿＿＿＿ピカッ」
そう言いかけた瞬間、カルエゴの身体が光り出し、座っていた椅子から跡形もなく消えてしまった。
『(イルマくんにでも召喚されたのかな〜笑 よし、今のうちに･･･)』
しめたとばかりに職員室から逃げ出すA。
＿＿
その後、戻って来たカルエゴに捕まり、レポートの枚数を増やされたのは言うまでもない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 144人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヒヨコ(プロフ) - 奇等生さん» 読んで頂き感謝です🙇 夢主ちゃんに絶対にダーリン呼びをさせる！という気持ちで作りました😏 (12月31日 0時) (
レス) @page22 id: e4f287ed65 (このIDを非表示/違反報告)
奇等生(プロフ) - めっちゃ面白いです！夢主ちゃんのダーリン呼びはぅ！ってきました (11月26日 23時) (レス) @page38 id: f4fe6b043b (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 華さん» ありがとうございます🙇 (11月22日 21時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 全く同じ名前の人居てビビった。自分のどタイプの作品で、初めて見た時驚きました。他の作品も読んでみます！これからも頑張ってください、応援してます！！ (11月21日 20時) (レス) id: e7080f896a (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 華さん» 読んで頂きありがとうございます。ご期待に添えれるように更新していきます😀 (11月18日 22時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヒヨコ | 作成日時：2023年10月19日 19時
