10 罰 ページ11
『いやぁぁぁぁぁぁ、誘拐ぃぃぃぃぃぃぃぃ。』
再びの職員室。着いたと思えば、見覚えのある椅子にまたくくりつけられた。
『私が何をしたと言うんですか!?』
教室の窓ガラスの破壊と言われ、黙る。
学校の窓ガラスって何枚あると思ってんだ、この悪魔。絶対したくない、めんどくさい。
なぜ反省文ではダメなのかを問えば、「昨日の礼だ」と返ってきた。私情入りまくりだろ。
窓ガラス掃除なんて、断固拒否である。
『だって、モフモフしてて手触りよくて・・・しかも、なんかお日様みたいないい匂いしたんですよ。 そんな可愛い生物、放っておけますか!?』
『だいたい、あんな可愛い鳥がイルマくんに召喚されてしまったカルエゴ先生だなんて思いますか? 答えは否です! カルエゴ先生とはかけ離れた可愛いさを持つ鳥を触るなって言う方が難しいです。』
『冤罪です。冤罪!!』
ますますカルエゴの額に青筋がはしり、代わりに斜めにいた教師が爆笑し始めた。
「あー、ごめん。もうギブ、ギブ」
「君面白すぎ」
誰だ。この
どうやらその教師の名はダンタリオン・ダリと言い、バビルスの教師統括をしているらしい。
チャンスだ。立場的にダリはカルエゴよりも偉い。もしかしたら、カルエゴに罰を減らすように掛け合ってくれるかも。
『ダリ先生、お願いします。窓ガラス掃除なしにして下さい! 反省文なら何枚でも書きます!!』
ダリはう〜んとしばらく考えた後____
「僕は教師統括なだけで、カルエゴ先生のクラスのことはカルエゴ先生に裁量権があるからねぇ。」
「それにAさん、初日に反省文3枚課されたらしいけど結局、2枚しかちゃんと書かなかったって聞いたよ?」
「だから、君には机に向かって反省文を書くより、実際に行動して反省した方がいいと思うな〜」
「今回のことは、いい経験になると思って頑張って!」
とウィンクしながらあっさり断られた。ムルムンめ、報告していたのか。頼みの綱にも断られてしまい、Aはうなだれる。
「残念だったな。まぁ、そういうことだから、しっかりやれ」
カルエゴがニヒルな笑みを浮かべている。
くっそ、この陰湿教師め。絶対、いつかどうにかしてやると思いトボトボと帰りの途につくAだった。
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ヒヨコ(プロフ) - 奇等生さん» 読んで頂き感謝です🙇 夢主ちゃんに絶対にダーリン呼びをさせる!という気持ちで作りました😏 (12月31日 0時) (レス) @page22 id: e4f287ed65 (このIDを非表示/違反報告)
奇等生(プロフ) - めっちゃ面白いです!夢主ちゃんのダーリン呼びはぅ!ってきました (11月26日 23時) (レス) @page38 id: f4fe6b043b (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 華さん» ありがとうございます🙇 (11月22日 21時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 全く同じ名前の人居てビビった。自分のどタイプの作品で、初めて見た時驚きました。他の作品も読んでみます!これからも頑張ってください、応援してます!! (11月21日 20時) (レス) id: e7080f896a (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 華さん» 読んで頂きありがとうございます。ご期待に添えれるように更新していきます😀 (11月18日 22時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2023年10月19日 19時