検索窓
今日:6 hit、昨日:64 hit、合計:36,193 hit

44 思惑 ページ44

『ふぅ・・・危なかった。____さすが番犬一族の長兄。凄み方が半端ない。』




カルエゴとナルニアが去ったのち、物陰から一人の悪魔が顔を出した。




念子(ネコ)ちゃん、助かったよ〜』




顎の下を撫でてあげると、ゴロゴロと擦り寄って来たあと、去っていった。




なぜ物陰から二人の様子を見ていたかというと____




______遡ること数分前。食の王べへモルトが暴れ、バールが鎮圧したのちに入間が会場から出ていくのを見つけたAは後を追って会場から出た。その時、同時に入間に話しかけていた四角いマスクをつけた見知らぬ悪魔もどこかに行こうとしている姿を確認したのだった。




怪しげなその悪魔の動きに違和感を覚え、とりあえず入間のことは後から来たアスモデウスに任せ、自分はもう一人の悪魔の後を追ってきたのである。




『まさか_____あの悪魔がカルエゴ先生のお兄さんだったとは・・・。』




ナベリウス・カルエゴの兄、ナベリウス・ナルニア。魔関署に在籍し、規律を重んじ、寸分違わない厳格さは、まさに文字通り「魔界の番犬」。




そして、今回探していた人物。




アトリやシーダを推薦したのが、(ナルニア)であったとは書類上では確認していた。だからこそ、彼が二人を送ってきた目的を知りたかった。必要(・・)だったとはどういうことだろうか。




それと最後にカルエゴに対して放ったあの発言。完全に入間の正体が人間だと知っていた。




『_____いったいどこから・・・。』




指輪を外すことができたら・・・と思うが、今は仕方がない。今日はたくさんの収穫があった。あの両親に頭を下げてでも来た甲斐はあったと思う。




Aは大きなため息をついた。




焦らず、次の相手の出方を待とう。もし完全に牙を向けてくるのなら______“教育”するまでだ。



_______

新巻でましたね😊 続き、作成中です。

45 女子会アゲイン→←43 兄



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (93 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
308人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ヒヨコ(プロフ) - SATUKIさん» 初コメありがとうございます!! そう言って頂いて嬉しい限りです🙇 こまめに更新とはいきませんが、最新刊が出るごとに必ず更新しますので、応援よろしくお願いします😊😊 (2月27日 2時) (レス) id: 86aab71ae2 (このIDを非表示/違反報告)
SATUKI - 初コメ失礼します!昨日この作品を見つけさせていただき今さっき、最新話まで読み終わったところなので感想を書かさせていただきました!めちゃめちゃ好みの作品なので、よかったら最新刊が出たらまた書いてくださると嬉しいです!素敵な作品をありがとうございました! (2月23日 18時) (レス) @page46 id: 4bb6778033 (このIDを非表示/違反報告)
寝子/猫 - ゴリゴリ楽しみにしときます!! (10月21日 0時) (レス) @page36 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 寝子/猫さん» お楽しみに😎 (10月17日 12時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
寝子/猫 - 、、、もしやミアちゃん、、、いい子やったんか!!大丈夫や!きっと作者がなんらかの手を使って倒してくれるはずや!!(????) (10月17日 2時) (レス) @page30 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ヒヨコ | 作成日時:2023年10月4日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。