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39 指輪 ページ39

『(やっぱり好奇の目にさらされる__か・・・。)』




ゴモリー家として、妹の代わりとして、夜会に参加したものの、この無数の視線の中、単独ではとても動きずらい。さて、この状況をどう上手いことくぐり抜けたものか。そう思案していた時____




「踊りませんか、貴女(レディ)?」


『・・・申し訳ありませんが、お断り致します。』




南方の猛将、13冠雷皇バール。全員が自分を敬遠している中でわざわざ話しかけてくるとは面白い性格をした悪魔だ。だが、私が公の場で誰かと踊れば必ず勘ぐられる。面倒ごとはなるべく避けたい。それに______




「誰か気になる方でもいるのですか?」


『いえ、特には・・・なぜです?』


「先ほどから、向こういるあの方たちのことを見ていたので・・・てっきり。」




そう言ったバールの目線の先には入間と四角いマスクを付けた見知らぬ悪魔がいた。その隣にいる悪魔と話し始めてから心なしか、入間の顔が暗くなった気がして注視していたのだ。




大貴族会(デビキュラム)に参加する方の中で、初々しい様子の子たちがいたので楽しく観察していただけですよ。』


「確かに・・・貴女(レディ)にとっては、つまらない夜会でしょうからね。」




つまらない夜会? Aの訝しげな視線に気づいたバールはうさんくさそうな笑みを浮かべながら続ける。




「今、ここにいる者たちの考えなら、手に取るように分かるのでは?」


『あぁ、そういうことですか・・・』




Aは右手につけてある一見高価そうな指輪をバールの目の前にかざした。




『これ、何に見えますか?』


「・・・指輪ですか?」


『半分正解で、半分不正解です。』


『実はこの指輪、家系能力を使えなくなる魔具なんです。昔から私たちの一族は大貴族会(デビキュラム)に参加する条件として、この魔具をつけなければならないんです。』




Aはバールの目を真っすぐ見て微笑む。




『安心して下さい、貴方(ジェントル)。あなたが何を考えていても、今は何も読み取れませんよ。』




バールは一瞬、目を見開くが、すぐに貼りつけたような笑みに戻る。




「・・・面白い魔具ですね。」




その後、他愛のない話しをしたかと思えば、バールは用事ができたと言ってその場を離れていった。


__

『(わお、アムリリス様___さすが)』

40 新13冠候補→←38 見かけぬ悪魔



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ヒヨコ(プロフ) - SATUKIさん» 初コメありがとうございます!! そう言って頂いて嬉しい限りです🙇 こまめに更新とはいきませんが、最新刊が出るごとに必ず更新しますので、応援よろしくお願いします😊😊 (2月27日 2時) (レス) id: 86aab71ae2 (このIDを非表示/違反報告)
SATUKI - 初コメ失礼します!昨日この作品を見つけさせていただき今さっき、最新話まで読み終わったところなので感想を書かさせていただきました!めちゃめちゃ好みの作品なので、よかったら最新刊が出たらまた書いてくださると嬉しいです!素敵な作品をありがとうございました! (2月23日 18時) (レス) @page46 id: 4bb6778033 (このIDを非表示/違反報告)
寝子/猫 - ゴリゴリ楽しみにしときます!! (10月21日 0時) (レス) @page36 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - 寝子/猫さん» お楽しみに😎 (10月17日 12時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
寝子/猫 - 、、、もしやミアちゃん、、、いい子やったんか!!大丈夫や!きっと作者がなんらかの手を使って倒してくれるはずや!!(????) (10月17日 2時) (レス) @page30 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2023年10月4日 15時

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