平穏に生きたい 3

13 再契約 ページ13

「只今よりイルマの“使い魔再召喚(・・・)の儀”を行う。」


「私が担当官としてお前がどんな使い魔を喚ぶか見届けてやる。」




あの後、入間はカルエゴのケルベロスの話を聞き、無事契約解除を行った二人は再び入間の新しい使い魔を召喚するための儀式を執り行おうとしていた。




「で、なぜ貴様がいるんだ。」


『あ、バレました？？』




物陰に隠れカ魔ラを構えていたAにカルエゴは声をかける。




『私の予想だと、これから面白いことが起こりそうなので･･･。』


『それよりイルマくん、召喚頑張って。遠くから見守っておくね。』


「はいッ！！」




入間は覚悟を決め、魔法陣に手をかざす。




「(ありがとうございます先生･･･)」


「(見ていてください！！)」


「(成長した僕の＿＿＿＿＿＿＿使い魔･･･！！)」




まばゆい光が入間を包む。




「召喚！！」




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ずるるっ




「！？」「！？」




魔法陣から出てきたのはカルエゴだった。




「「！？」」


「はっ！？はあああああああ＿＿＿＿＿＿＿！？？」




やっぱり思った通りだ。Aは物陰から二人の様子を見る。




本来一度契約解除をした使い魔は二度と召喚に応じない。しかし、それは悪魔(・・)と魔獣(・・)の話。




入間は人間(・・)。人間の入間にはその原理は適用されない。よって、人間が悪魔を呼び出す儀式では召喚時一番近くにいた悪魔が喚ばれるのだ。




『(良かった〜。離れておいて。＿＿＿＿＿＿あ･･･)』




カルエゴと入間はどうにか召喚を止めようとするが、もう遅い。




なぜなら、オペラがすでにカルエゴの足を持っていたからだ。




カルエゴ「まっ」


オペラ「よいしょー」


「やめろぉぉぉぉぉぉぉ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ボフン




オペラに押されカルエゴは再びフワフワな鳥となって召喚された。




こうして、ナベリウス・カルエゴとの13時間終了。




使い魔、無事再契約。




＿＿＿＿＿＿のちカルエゴ有給取得


＿

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