50 祝賀 ページ50
＿＿それから2ヶ月後、13月の月越し
Aは深い深いため息をついていた。
『はぁ〜。月越しなんて地獄でしかない。』
『家でゆっくりしてたい。帰りたい。』
Aが今いるのは、魔界でも3本の指に入る高級ホテルの最上階である。
もちろんドレスコードがあるため、Aもそれなりの格好をしなければならない。
『部屋着に着替えたい･･･。』
なぜこんな格好でこんな所にいるのか。
その時ミアが壇上に立ち、挨拶をし始めた。
「今日はゴモリー家の祝賀会に集まって頂きありがとうございます。ゴモリー家を代表致しまして、ゴモリー・ラミアが挨拶させて頂きます。」
そうゴモリー家は毎年、この時期になると親戚や大貴族を呼んで、月越しの祝賀会を行う。そして、それと同時にラミアの誕生が13月であるため、ラミアの誕生会を込めた大イベントが開催されるのだ。
「いやー、ラミア様は相変わらず聡明でお美しい。さすが、次期当主」
「お近づきになりたいわぁ〜。」
「それに比べ･･･どうしているのかしら。」
「さすが、ゴモリー家の落ちこぼれ。空気も読めない行動だこと。」
「シッ！ 聞こえるわよ。」
取り巻きたちがまた何か言っている。聞こえてんだよと思いながら、そこら辺にあったワインを片手に流し込んでいく。すると、後ろからヒョイと飲んでいたグラスを取られてしまった。
突然のことに驚き、後ろを振り返る。
「ヤッホー。驚いた？？」
Aは目を見開く。後ろには正装に身を包んだツムルとAから取り上げたグラスを持つダリがいた。どうして二人がここにいるのか。
「ん？ ラミア先生に招待されてね。他の先生も何人か来てるよ。」と言いながら、ダリはAが持っていたワインを飲み干す。
「このワイン美味しいんだから、もっと味わって飲まないと。」
空になったグラスだけ返してきた。
人のワインを取り上げておきながら、よくそんなことが言えるなとは思ったものの、『ダリ先生、ツムル先生。色々お忙しい中、私どもの集まりに足を運んで頂いて感謝致します。』と営業スマイルでにこやかに返事をする。
「色･･･。」
『何か言いました？ ツムル先生？？』
ダリが横で肩を震わせて笑っている。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
お話がいっぱいになりましたので、続編に行かせて頂きます。ここまでのご愛読ありがとうございます。
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ヒヨコ(プロフ) - 寝子／猫さん» 私も教師陣好きです。てぇてぇしていって下さい⭐︎ (9月28日 21時) (
レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
寝子／猫 - 教師陣って良いよなぁ､､､私の推してぇてぇなぁ (9月28日 16時) (レス) @page35 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - ハントさん» コメントありがとうございます！！そういってもらえて凄く嬉しいです！ すごい励みになります。これからも頑張るので応援よろしくお願いします！！ (9月24日 10時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
ハント(プロフ) - ストーリーの進まり方も文も設定も書き方も、本当に全部すごい好きです！！これからもぜひ読ませてください。応援してます！ (9月21日 17時) (レス) id: ea3a801d1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒヨコ | 作成日時：2023年9月20日 11時
