36 厳粛 ページ36
___________「遅い。さっさと座れ未熟者ども」
そこには教鞭をもったカルエゴが座っていた。
演奏指導者とは
ちなみに、
そこから入間とプルソンは音が安定するまで、6時間ぶっ通しでしごかれ続けた。
二人はヘトヘトで床に這いつくばっている。
「厳しい・・・。」
『大丈夫? はい、お水。さすが、
「ありがとうございま___って、え?いつから?」
そこには水を入間たちに差し出すAがいた。
『1時間前くらいかな? みんなの様子を撮ろうと思って、先にクロケルさんの所に行ったら、追い返されちゃって。』
『すごいスパルタ指導だったね。でも、すごく上達してる。_______そうですよね?』
Aはカルエゴに声をかける。
「フン。少しは身についたか。起きろ。次のレッスンだ。」
「貴様らは曲の理解が圧倒的に足りん」
と言い、たくさんの資料を取り出す。
入間たちの選曲は“リリス・カーペット”。かつて魔界に君臨した絶世の美女にして魅惑の女悪魔リリス。彼女の歩いた道はリリスを求めて争った男たちの骸で埋まり、リリス・カーペットと呼ばれた。
「この曲はリリスへの賛美と憧憬」
「彼女を手に入れようとする愚かな男たちの曲___つまりテーマは」
「__________“愛”だ。」
プルソンは吹き出し、Aはむせる。
「いやすみませんほんと。でもカルエゴ先生の口から愛って単語から出たことがすごい違和感でちょっと腹筋がたえられなか__いたたたたたた。」
『ダメよ。プルソンくん笑っちゃ___。カルエゴ先生が真剣に“愛”を語ろうとしてっ____すみません。」
二人はケルベロスに抑え込まれる。
「いいか。ダンスは物語の演者であり、音楽は”世界“なのだ。」
そう言うと、カルエゴはリリスの世界をイメージして弾き始める。
入間たちの頭にリリスとカルエゴの情景が浮かぶ。
「すごっ。すごく。あのっ大人というか!!ねっプルソンくん・・・っ!!」
「うん。あの非常にヤラ・・・美しいというか綺麗というか。」
『(この人、なんで何でもできるの・・・。)』
その後、イルマのリリスに対する根本的な意識改革のため、泊まり込みでの練習が行われた。
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ヒヨコ(プロフ) - 寝子/猫さん» 私も教師陣好きです。てぇてぇしていって下さい⭐︎ (9月28日 21時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
寝子/猫 - 教師陣って良いよなぁ、、、私の推してぇてぇなぁ (9月28日 16時) (レス) @page35 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - ハントさん» コメントありがとうございます!!そういってもらえて凄く嬉しいです! すごい励みになります。これからも頑張るので応援よろしくお願いします!! (9月24日 10時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
ハント(プロフ) - ストーリーの進まり方も文も設定も書き方も、本当に全部すごい好きです!!これからもぜひ読ませてください。応援してます! (9月21日 17時) (レス) id: ea3a801d1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2023年9月20日 11時