30 部屋 ページ30
流石に成人悪魔三人を運ぶのは、“
酒は飲んでも飲まれるなというはずだが、いい大人たちが揃いも揃って酔い潰れるとは・・・。Aは心の中でそう文句を言いながら、男子寮に入る許可を貰い、一人ずつ部屋のベットに下ろしていく。
なかなかなハードワークである。
最後にやって来たのは別館にあるダリの部屋だった。
他の先生たちと一緒で部屋のベットに降ろそうとするが、電気のスイッチが見つからない。
仕方がないので、目を凝らして暗い部屋の中に入り、ベットであろう所に降ろす。
『ふぅ。任務完了。帰ろ。寝よ。』
流石のAも、3日間の収穫祭で働きっぱなしだったので、家に帰って早く休みたかった。
さっさと帰ろうと身を翻した瞬間、後ろにすごい勢いで引っ張られた。
『・・・は? どゆこと?』
ただいまの状態、ダリに後ろからホールドされた状態でベットに横になっている。
極めつけは、「__ん〜、あともうちょっと。」と耳元で囁いてくる。
しばらくフリーズ状態にあったAだったが、ようやく意識が戻る。
『いや、ダリ先生? 離して下さい。』
ジタバタともがくが、もがけばもがくほど逆に強くホールドされる。
このままじゃ圧死してしまう。
Aは一旦抵抗するのを止め、冷静になろうと深呼吸した。
多分、完全に抱き枕かペットかと思われてる。
とりあえず、ここから抜け出すには、離してくれるまで待つしかない。そう悟ったAはダリの手が緩むまで大人しくすることにした。
誰かの寝息が隣から聞こえることなんて今まで無かったせいだろうか、慣れない状況に緊張していたが、しばらくするとダリの温もりがAの冷えた身体に移る。温かい。
だんだんと瞼が重くなってきた。
寝てはダメだ。必死に目を開ける。
ここで寝てしまったら、明日の朝まで寝てしまう。確実にダリに迷惑をかける。
眠らないように起きてないといけない。だが、無意識に瞼が下がってくる。
ちょっとだけ。目を少しだけ閉じるぐらいなら良いだろう。すぐ起きるから。
少しだけ。
目を閉じるだけ_____
少しだ______『スーッ。スーッ。』
いつの間にか深い眠りに入ってしまったA。
_________夜が明ける。
___
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ヒヨコ(プロフ) - 寝子/猫さん» 私も教師陣好きです。てぇてぇしていって下さい⭐︎ (9月28日 21時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
寝子/猫 - 教師陣って良いよなぁ、、、私の推してぇてぇなぁ (9月28日 16時) (レス) @page35 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - ハントさん» コメントありがとうございます!!そういってもらえて凄く嬉しいです! すごい励みになります。これからも頑張るので応援よろしくお願いします!! (9月24日 10時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
ハント(プロフ) - ストーリーの進まり方も文も設定も書き方も、本当に全部すごい好きです!!これからもぜひ読ませてください。応援してます! (9月21日 17時) (レス) id: ea3a801d1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2023年9月20日 11時