3 許可書 ページ3
『入間くん?』
Aを待ち構えたように入間は廊下の壁にもたれかかっていた。
「あぁ、A先生。俺の話聞いてましたよね? 協力してくれませんか?」
『面白い提案だったけど、さすがに今回は____「A先生、お願い♡」____ぐっ』
性格がいつもと違う入間ではあるものの、下から目線の滅多に見れない可愛い
『はぁ〜。分かった。今回は特別だよ。』
『で、何をすればいいの?』
「そうですね。実は_____」
入間は待ってましたと言わんばかりに作戦を話し始める。
_____
入間と別れ、職員室に帰ってきたAは大きなため息をついた。
『はぁ。安請け合いするんじゃなかった。私にはハードル高いよ、入間くん・・・。』
入間のお願いというのは___
“「A先生には他の先生たちの署名を集めてきて欲しいんです。」”
“『でも、私、新任だから先生方とそこまで仲良くないよ?』”
“「いるじゃないですか?仲良い先生。」”
“『ツムル先生?』“
“「あ、ツムル先生のもお願いします。」”
”『ツムル先生のもって・・・まさか______』”
『とりあえず、ツムル先生からはアクドルのグッズとかで買収して署名を貰うとして___。』
『ダリ先生に署名貰いに行くの、ハードル高いなぁ。』
“「ダリ先生は教師統括なので、教師統括の許可証があれば事が運びやすいかと____」”
『そうは言っても、どうやって貰えば___「フツーに下さいって言えば?」__』
『え、それでくれるかなぁ、あの人。面白いことは好きそうだけど、なんか腹黒そうだから絶対タダじゃくれなそうなんだよね。』
「ふーん、そうなんだ、言うようになったね。A先生。」
あ、うそ。終わった。
Aは気付いてなかったが、数分前からこの職員室にダリはいたのだ。
Aの焦る表情を気付いてか気付かずか、ダリはこう続ける。
「僕は〜、可愛い部下に署名下さい♡って言われたらあげようかなぁって考えてたんだけど〜。うん、気が変わった! 期日までにA先生が僕からどうにかして、署名した書類をゲットできなかったら、許可書はあげなーい。」
『(詰んだ・・・。)』
『___あの、ダリ先生?』
「僕、腹黒いからねぇ〜。簡単にはあげないよ!」
『(目が笑ってない泣)』
____
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ヒヨコ(プロフ) - 寝子/猫さん» 私も教師陣好きです。てぇてぇしていって下さい⭐︎ (9月28日 21時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
寝子/猫 - 教師陣って良いよなぁ、、、私の推してぇてぇなぁ (9月28日 16時) (レス) @page35 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - ハントさん» コメントありがとうございます!!そういってもらえて凄く嬉しいです! すごい励みになります。これからも頑張るので応援よろしくお願いします!! (9月24日 10時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
ハント(プロフ) - ストーリーの進まり方も文も設定も書き方も、本当に全部すごい好きです!!これからもぜひ読ませてください。応援してます! (9月21日 17時) (レス) id: ea3a801d1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2023年9月20日 11時