18 特訓 ページ18
「本日より新学期である」
「休みボケも大概にして授業に備えるように」
リードがなぜか吊るされている。
というより、この後の展開が可哀想で見てられない。
カルエゴが新学期にある行事をひとしきり説明すると、小さな巻物を出し、耳栓を着用した。Aも慌てて両耳を塞ぐ。
「バビルス特別授業指令ーー!!問題児クラスは全員!!2年生になるまでに“
「もし失敗した場合!即刻“
と大きくなった巻物が超絶デカい声で喋り出す。
ランク“
予想通り、生徒たちはこの無理難題に泣き喚いている。カルエゴはそんな生徒たちを
「___まぁ、これも授業の一環。不可能な課題は出さん___。こちらでもサポートは出す。」
「貴様らを“
カルエゴが指を鳴らせば、五人の特別講師が教室に入ってきた。
「フルフル軍曹はジャズとアロケル」
「ウェパル嬢はゴエモンとアガレス」
「ライム先生はイクスとウァラク」
「ミスターハットはクロケルとカムイ」
「サブノックとアスモデウスはバラム教諭」
このペアで二年生も定期的に特別授業を行うらしい。
ここで、入間とリードはあることに気づく。
「ん、となると残りは___。」とカルエゴを見る。
「いや、私は指導統括だから違う___おい。露骨にホッとするな。」
「そしたら、A先生?」
『ごめんね。私は違うよ。』
「じゃあ、僕らの指導は・・・?」
「いるだろ。そこに」
カルエゴが指差した先には、Aと同期のロビンがいた。
ロビンは興奮げに入間とリードに詰め寄る。
「やー新任なのに指導とか照れるなー。でも大丈夫!! 僕に任せてくれればランク昇級間違いなしさ!」
「師匠って呼んでいいよ。」
こんな調子で大丈夫なんだろうか。入間とリードは、ロビンに一抹の不安を感じた。
こうして、彼らの地獄の地獄の特訓の日々が明けるのである。
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ヒヨコ(プロフ) - 寝子/猫さん» 私も教師陣好きです。てぇてぇしていって下さい⭐︎ (9月28日 21時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
寝子/猫 - 教師陣って良いよなぁ、、、私の推してぇてぇなぁ (9月28日 16時) (レス) @page35 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨコ(プロフ) - ハントさん» コメントありがとうございます!!そういってもらえて凄く嬉しいです! すごい励みになります。これからも頑張るので応援よろしくお願いします!! (9月24日 10時) (レス) id: 025ddae4e2 (このIDを非表示/違反報告)
ハント(プロフ) - ストーリーの進まり方も文も設定も書き方も、本当に全部すごい好きです!!これからもぜひ読ませてください。応援してます! (9月21日 17時) (レス) id: ea3a801d1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヒヨコ | 作成日時:2023年9月20日 11時