陽は落ちている (ページ6)

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生まれ直し　３ページ6

フリアエは目を覚ました。
なんでか両サイドに体温を感じる。
なんでか？いや。
彼女は割と何が起こっているか予想がついていた。
予想がついていても、それを受け入れたくないと思ってしまうのは間違いだろうか。
ゆっくり右を向く。
じっとこちらを見つめる黄土色の瞳と目があった。

「………………おはようジェバンニ」
「おはようフリアエ。よく眠れたか？」
「うん。ついさっきまで快眠だったし寝起きも最高だった……」
「そりゃ良かったな」

もう大体予想がつくどころではなく確信を持って反対側に寝返りを打つ。
やはりカルメンがいた。
しかしジェバンニとは違いすやすやと寝息を立てている。

「寝てる……」
「狸寝入りかと思ったんだがな、起きなかった。」

するすると腰に後ろから腕を回され、フリアエはジェバンニを振り向いた。
いつものように疲れたような顔のまま、彼はフリアエの首筋に唇を落とす。

「ひゃっ！？なっ、ジェバンニ！？」
「静かに。カルメンが起きるだろ」

ぐ、と声を飲み込んだのを見ると彼は心底面白そうに笑った。
彼の舌が首筋をなぞり、顎の輪郭をたどる。
その感覚に震えながら、フリアエは心の中でカルメンよ起きろと叫んだ。