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その後の始業式を適当に過ごし、Aを連れ場地と待ち合わせた公園まで帰ろうと歩んでいた時、トップクを着た高校生くらいの不良三人が中学生(多分)相手に凄んでいる現場に遭遇した。
ダセーな、と思いながらAに貰った飴を口の中で転がす。
「……A、ちょい先場地んとこ行ってて。ナンパとか誘拐とか変な男に気ぃ付けろよ」
頷きながら俺のランドセルを自ら預かってくれるAはさすが、理解が早い。
再びトップクを見れば、"罰漢"……?聞いた事あるような、ないような。
とりあえずAをあんま待たせる訳にはいかねーか、と中学生(多分)の胸ぐらを掴んでいた男の元まで飛ぶと同時に蹴落とした。
「な、何だこのガキ……ぐ、はっ!!!」
「う"っ………あ"!!!」
残りの二人に回し蹴りを喰らわせば、路地の壁まで飛んで行った。
「……何だ雑魚じゃん、つまんね」
「お、俺らに手出したらいくらガキ、でも……総長が放っとかねー、ぞ!!」
「ふーん。じゃーね、あんたらは逃げなよ」
中学生(多分)を見上げて言えば、コクコクと頷くのを確認し、横たわる罰漢の奴らに向き直る。
「俺は七小のマイキー様だ。今急いでっから生かしといてやるけど、次はねーぞ」
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作者名:カーター千之助 x他1人 | 作成日時:2023年5月6日 4時