*ラストフレーズ* 【しまさか】 (ページ2)

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名前side

20××年

朝の光で目を覚ます。

しっかりとは覚えてないけどこの光もだんだん弱くなってるそう。
まぁ、覚えたてないから比較の仕様がないんだけど。

それとは対象に昼間は冬でもアホみたいに気温が高くなるし、
夜は真冬のように冷え込む。

というのももう何百年、何億年と変わらなかった地球の軌道の変化のせいで。
幾度となく行われた実験。
終戦しても尚兵器を我が物顔で作り続けた結果だ。

また、同じような日が始まる。

「そろそろ学校行かな。」

しかし、変わったのは地球表面だけではなかった。

女子高生「えぇ？？まじぃ？？チョーウケんだけどww」

通話しながら千鳥足で歩く女子高生。

その手に携えているのは、スマホが見えないほどジャラジャラとキーホルダーのつけられたスマホ。

老人「何してくれるんだね！？訴えてもいいんだぞ！！」

口を開けば「訴える」
とんだクレーマーへと化した老人方。

彼らだけでない。

「おっと。」

目の前を猿が通る。

森林の伐採、地球の軌道のずれ、度々行われる実験により
住むところがなくなった動物達がこうして降りてきてしまっていた。

どうしてこうなってしまったんだろう。

分かっていたはずだ。

「永遠などどこにもない。」

しかしそれとこれとでは話が違う。

ここ数十年で生命が危ぶまれる程になるだろうか？

しかもそれは私たち人間のせいだというのだから。

でも、何も出来ないのが現状ではある。

「よぉ！！名前！！」

光「坂田。おはよ〜」

後ろから元気な声で話しかけてきたこいつは、幼なじみの坂田だ。

坂田「まぁた難しい顔しとったなぁ！！眉間のシワとれんなるで！！」

光「は、はぁ？？そんな顔してへんわ！！」

坂田「いーや、絶対してたね！！」

光「なわけ！！」

これまたお決まりのパターン。

何故過去の話になると彼は1歩もひかない。

志麻「まぁまぁお二人共。朝から元気やなぁ。」

坂「お、まーしぃ！！」

「はろー」

こいつは月崎志麻。

こいつもまた幼馴染み。

志麻「なんや名前。また考え事か？？」

坂「そーやねん！！また眉間にしわ寄せとってん！！」

『せやから寄せてないって！！！』

志麻「まぁまぁ。そんな悩むことないで、光。俺らがおる。」

『気ぃつけるわ。』

ただ、変わらないものはここにある。

これだけは変わってはいけない。

そう信じてた。