君はシンデレラガール Yuta.J × Ren.N (ページ43)

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～永瀬Side～

神宮寺に帰れって言われて、自車に乗り込む

蒼「廉様、A様は無事帰られましたか？」

廉「いや、邪魔が入った」

蒼「そうですか。実は、真一郎様が帰国しておられます」

廉「父さんが？へぇ、またなんで急に」

蒼「この後19:00より、廉様の縁談相手の方とお食事したいとの事ですが…如何なさいますか？」

廉「まぁ…俺に選択権は無いんだろ？」

蒼「はい、左様でございます」

廉「だろうな。なぁ、衣更月」

蒼「なんでしょう？」

廉「俺にAを好きになる資格って無いよな」

蒼「廉様…永瀬家に仕える一、執事として申し上げますと、ここは真一郎様の仰ることに従われるのが廉様の正しいご判断かと存じます」

廉「だよなぁ…」

蒼「しかし、一人の男として述べさせていただくなら、少しでもA様をお守りする覚悟がおありなら、最後まで守り抜くのが男の使命かと、私は考えております」

廉「衣更月……」

蒼「出過ぎた真似を失礼致しました」

廉「いや、いいんだ。なんか少し楽になった、ありがとう」

蒼「お役に立てたなら光栄でございます」

俺の執事衣更月が言ったように、父さんが帰ってきたのは俺の縁談話を進めるためだった

永瀬HDがさらに発展するように、令嬢との見合い婚をさせるつもりなのだろう

廉父「廉、紹介しよう。柊財閥のご令嬢の柊きらりさんだ」

きらり「初めまして、廉さん。お会いできて光栄です」

廉「はじめまして、永瀬廉です。よろしくお願い致します」

きらり「写真で拝見するよりかっこいいお方、そして優しそうなお方で、少し結婚するのが楽しみになりました」

廉「ありがとうございます」

俺の運命は、既に決まっている。

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