Candle 【Ryosuke.Y】

■Candle...3 ページ3

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結婚適齢期を迎え、周囲がゴールインしていく中









俺とのおおっぴらにできない恋を楽しんでいる余裕何て

なかっただろうし








家族のこともあったんだろうな。

俺も思うけど、家族を安心させたい……って。









女は身を固めることが社会にも求められていることだし

それは当然のことだった。








・









“涼介の成功、誰よりも願ってるからね”









・








Aの夢を俺は何個、叶えられてあげたのかな。









もしかしたら、一つも叶えられてあげられなかったかもしれないのに

俺の元を去る時、彼女はそう言ってくれた。









・








今は無理だけど、もう少ししたら……と言えたはずなのに

言わなかったのは、きっと期待させるのは残酷だと分かっていたからだ。









・









それっていつ?って聞かれたら俺は絶対に答えられなかった。

それに、これからもっと不安にさせることはしたくなかった。









・









でも、いつか……いつか、安心させてあげられる日が来たら

迎えに行こうかな、何てバカみたいに夢を描いていたんだけれど









・









涼「よかったね、じゃ……またね。」









・









何度も夜空の星に願ったその夢は

見事に今日で砕け散った。









・









そして、何てタイミングで綺麗な星が流れんのかな。









一瞬で消えてしまったその星に迷ったけれど

ただの強がりだってわかっていたけれど









今、自分ができることを……願った。









・









彼女が俺の成功を願ってくれたように俺も願おう。









・









きっと、もう……二度と逢わない。

いや、逢えないんだろうけどさ。








・








俺を支えてくれたあの笑顔がずっと続くように、

って祈るよ。









・








そして、君への想いが消えるように……願ったよ。


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