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Music49 ページ2

俺は音羽A。アイドルであり、ロボットだ。


俺がこの世界に来てから既に数週間が経とうとしている。


ここでの生活にも慣れてきて、体の扱い方も大体理解した。


そして、そんな俺を取り巻くQUARTET NIGHTの4人。



寿嶺二。


最初は嶺二のことも苗字で『寿』と呼んでいたのだが、彼がどうしても『れいちゃん』と呼べとうるさいので、せめて名前で呼んでやるということで『嶺二』になったわけだ。


ちなみに他の3人はちゃんと苗字呼び。カミュは除く。


テンションがよく空回りし、3人に冷ややかな目で見られている。


どちらかといえば俺も3人側につくことが多いけど、たまに可哀想になって嶺二に構ってあげたりもする。


付き合っていて分かったのは、プロとしての自覚がメンバー随一だということ。


芸歴が長く、QUARTET NIGHTの精神的支柱とも言えるのが嶺二だ。



黒崎蘭丸。


第一印象は『いつも寝てる』。


寝てなくても、よく横になってる。


見かけによらず几帳面。


音楽に対する情熱は誰にも負けない、努力家。


俺に対しては比較的優しくしてくれる事が多いが、やっぱりカミュとはいつも喧嘩してる。


あと、バナナと肉で出来てるような奴だな。(おい)



カミュ。


コイツには殺されかけた。


彼にだけは逆らうまいとその時から誓ってる。



俺が転生者だと知っているのはカミュだけだ。


カミュのことを“クリスザード”と『普通なら知らないはずの名前』で呼んだせいで、転生者であることを話さざるを得ない状況になり、仕方なく…といった感じ。


まあ詳しくは序章を見てくれ。



思った以上に甘党なカミュ。


これでよく体調崩さないよな、と言いたくなるくらい。


しかし、スイーツを分けてくれる時がごく稀にあるのだが、どれも絶品なのは間違いない。


カミュが甘味を他の人に分け与えるのはかなり、いや、とてつもなく珍しいらしく、嶺二と黒崎がめちゃくちゃ驚いてた。


後輩思い……と言うよりは、多分俺のことを気に入ってくれているんだと思ってる。



それはそれで光栄だな、カミュ様?

Music50→←《第1章》Sing “AGAIN”



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作者名:蒼乃 | 作成日時:2020年6月23日 18時

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