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Music21 ページ22

報告する。


今俺は楽屋に向かっている所なのだが、


…道行く人に、何故か微妙に避けられてる気がするんだよ。


いやね、挨拶はちゃんとしてくれるよ?


でも何か壁があるっていうか、形式だけの挨拶しかしてこない。


HAYATOはあんなフレンドリーに接してくれた(いや、アイツはそういうキャラか)のに。


挨拶どころか、俺を見た瞬間にヒソヒソと耳打ちし始める奴らまでいた。


やめろよ…俺、そういうの苦手なんだよ。


俺、君たちに何もしてないよ?


もししたのなら、それは俺じゃなくて音羽に向かってヒソヒソするべきだろ?


無理か。


もうアイツ、俺の意識に弾かれてどっか飛んでっちゃったんだもんな。


今、どこで何してんだろ、音羽の意識って。


消えた、とか?

俺の元の体に乗り移ったとか?


少なくとも後者はやめて欲しい。


いつか戻れる日が来た時に、俺の安定人生がめちゃくちゃになってたらかなり困る。









俺は、そうやって脳内で考えてる自分の顔が無表情かつヤバいくらい不機嫌そうなオーラを出してることに気づかないまま、『音羽A』と貼り出されている楽屋へと入っていった。

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作者名:蒼乃 | 作成日時:2020年6月10日 21時

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