Music2 ページ3
…生まれ変わりだろうが転生だろうが、何はともあれ、まずはこの世界のことについて知る必要がある。
とりあえず、自分の姿を鏡に映してみた。
するとそこには、寝起きで髪はボサボサ、昨夜剃り損ねた無精髭が目立つ二日酔いの30代後半のオッサン……ではなく。
美青年がいた。
簡潔に説明すると、白い。
もう少し具体的に言うならば、
・髪は肩にかかって結べるくらいの長さ。くせ毛ではなく、ストレート。色は白。
・目は切れ長。割とクールな印象。虹彩の色は白。
・肌がとにかく白い。コイツ日焼けとか無縁なんだろうなって感じの。
・寝間着が白い。女か?しかもなんかいい匂いする。
具体的に言っても抽象的に言っても、白としか感想が出てこないほど、白い人間だった。
どう見ても現実離れしたその容姿が、俺が本当に前に生きていた世界とは全く異なる世界線へと転生してしまったことを物語っている。
パッと見は女に見えなくもないが、胸はないので女ではないんだろう。
下もついてるし。
年齢としては、20代前半くらいか?
身長は俺より少しばかり大きい。
俺が175弱だったから、目測でも178〜180cmはあるんじゃないだろうか。
高身長イケメンってことか…羨ましいなコノヤロー。
まあそれが、今は俺なのか。慣れないな。
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作者名:蒼乃 | 作成日時:2020年6月10日 21時