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Music13 ページ14

「何ボーッとしてんの、ほら早く、時間は有限なんだから。プロデューサーやスタッフ待たせたらプロ失格だよ?」

「ごめん美風、まだ今日の服決まってなくてさ。どんなのがいいと思う?」



初めてこの世界の人間(いやロボットか)とマトモに交わした会話は、美風藍に果てしなく不審がってる顔を作らせただけに終わった。


俺の今の言葉、なんか変だったか?


沈黙が痛い。すごく。



「あの〜……美風さん?」

「…そこのクローゼットの中。一番手前にかけてある服でいいと思う。分かったら、いいからさっさと着替えて」



その有無を言わせない圧に押されて、俺はクローゼットを開ける。


言われるがままに一番手前のハンガーをひっ掴むと、俺は過去最高スピードで着替えを始めた。

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作者名:蒼乃 | 作成日時:2020年6月10日 21時

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