【男主】乙ゲー苦手な俺が何故かうたプリの世界に転生してしまったんだが (ページ2)

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気づいたら俺は、柔らかいベッドの上にいた。

天井を見る限り、少なくとも病院ではなさそうだった。

ゆっくり上体を起こしてみると、どこも痛くなかった。

辺りを見渡せば、ここが俺の部屋でないことくらいは理解できた。

しかし、意識が途切れた時から今の状況。

どう考えても辻褄が合わない。

俺の頭の中にクエスチョンマークが数個浮かんだ。

記憶ははっきりとしていた。

ちゃんと家族の名前も覚えてるし、好きな漫画の物語やセリフだって、忘れずに脳に残っていた。

しばらくの間、俺は考え込んだ。

あの事故の様子からして、俺が無傷でいられる筈がない。

なら、死んだと考えるのが妥当だ。

ここは天国かなにかの類なのだろうかとも思った。

でも、それにしては感覚が色々とリアル過ぎる。

息もしてるし、心臓も等間隔できちんと健康的に脈打っている。

だとしたら、俺は生き返ったのか？

いや、これは生き返りというより…

…『転生』？