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Aside
「…そうか」とレイの質問が一旦止んだところで『エマが大事なんだね』と切り出す
「まぁ、な」と変な区切りで返事をしたレイに首を傾げるとそれに気づいたのか話し始めてくれた
「親友として大事なんだ、エマは。親友2人に俺達に未来を託してもらったから…簡単に死ねない」
『親友…か』
「…俺の、一番大事な奴はもう逝っちまった。守れなかったんだ」
そう零したレイの顔は歪んでいてその手はきつく結ばれていた
『…そっか』
返す言葉に困り、少し頷くとレイはその鋭い目を私に向けた
「お前は、あいつによく似てる」
私の動向を探るかのように見るレイに悟られないようにクスクスと笑う
まだバレる訳にはいかない
『そうなの？GF のみんなに言われるなぁ』
「あいつじゃ…Aじゃないのか」
私の奥に何かを見据えて呟いたレイに『…そうだね』と返す
私の前で初めて名前言ったなぁ
そんなに分かりやすいかな、と苦笑するとレイは深いため息を付いた
「分かってるんだ、あいつが戻ってこないことなんて。戻ってこれる訳がない
また生きて会えるわけなんてないのに、」
苦しそうに声を絞り出したレイに『そうだね』と返す
『でも、まだ分かんないでしょ。絶対に死んだなんて
レイだって、私だってあんな所から脱獄してこられた。不可能とも言える場所から。
まだ生きてる可能性を捨てちゃ…可哀想だよ』
私が反対してくると思っていなかったのか少し目を見開いたレイは「ハハッ」と笑った
「あいつと同じようなこと言うんだな、お前」
『うーん、思考回路も似てるかもね』
ふふっと笑うと、レイは寂しげに目を細めた
「…Aに会いたい」
俯いて垂れたレイの前髪の奥から雫がポタリと床に落ちた
今ここで明かしてしまえばレイは楽になれる
私だってレイとの再会を喜べる
でも、死なない保証も、自信も私にはない
私はエマみたいにはなれない、
だから、ごめんね。レイ
『…もう少し、待ってて』
私の小さな呟きにレイが気づくわけもなく、
「疑って悪かったな」
そう言葉を残してレイは静かにその場を去った
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＃蛍(プロフ) - すみません、大分時間が出来てきたのでもうそろそろ更新できるかと…！完結まで走り切りたいと思っているのでこれからもよろしくお願いします！！ (3月12日 9時) (
レス) id: 8bcba223d3 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - この小説めっちゃ面白いです！更新楽しみにしています！ (9月8日 15時) (レス) @page20 id: 635396ef9e (このIDを非表示/違反報告)
＃蛍(プロフ) - ねう。さん» たくさんコメントして頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！！あんなすごい漫画を上手く言葉に表されるか分かりませんが精一杯頑張りたいと思います！笑本当にいつもありがとうございます！ (8月31日 22時) (レス) id: f372cc5f6c (このIDを非表示/違反報告)
＃蛍(プロフ) - あなご先生でっs((殴さん» あまり更新できないまままたテスト迫ってきました（汗）更新停止にはならないように時間見つけて更新していけたら、と思っています！大変ですよね、テスト、、お互い頑張りましょう！！ (8月31日 22時) (レス) id: f372cc5f6c (このIDを非表示/違反報告)
ねう。(プロフ) - お返事ありがとうございます~😭😭全然です！！とっても面白いのでたまに読み返してゆっくり更新楽しみにしてます笑いやーーついにこの修羅場が、、単行本でもここの作画グロくて緊張しながら読み進めたの懐かしいです笑 これからも楽しみにしてます！ (8月11日 23時) (レス) @page20 id: dee5bda7f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：#蛍 | 作成日時：2022年11月17日 15時
