＃114 ページ18
レイside
エマも不安そうに「A…」と呟いた
「二人とも、もういいだろう」
オリバーの静かな声が間に入って、二人が謝る
『ごめん、』
溜め息をついて疲れ切ったように奥へと歩き出したAの背中をオリバーが一度躊躇って追いかける
みんなが徐々に動き出してからも、Aが立ち去った方を見ていると
いつの間にかエマが隣にいた
「A、どうしたのかな」
今まで何があってもいつも落ち着いてたのに…と不安そうに眉を顰めるエマに「…あぁ」と相槌を打つ
少しして戻ってきたオリバーが辺りを見回して駆け寄ってくる
「A大丈夫だった？」
「あぁ、ちょっと疲れてたみたいだ」
エマの言葉にオリバーは少し微笑んで頷くとそのまま俺を見た
「もしあれだったら側にいてやってくれないか？きっと不安なんだ」
なんで俺に、と出そうになった言葉を押し留める
「あぁ…分かった」
多少の疑問を抱きつつ、Aの元へと足を進める
しばらく進めば壁に寄りかかり膝に顔を埋めているAがいて
近づけば足音に気付いたのか、Aが顔を上げる
『…レイ』
少し意外そうに声を上げたAの横に座る
しばらくの無言の後、目だけをAに向ける
「…大丈夫かよ」
『…じゃないかもね、あんな風に言うつもりじゃなかったんだけどな』
自嘲するように眉を下げたAの頭に手を置く
「根詰めすぎだろ、ちょっとは休め」
『でも、』と反論しようとするAの言葉を遮る
「お前1人で家族なんて守れるわけないだろ、何人いると思ってんだ」
むっと眉を寄せたAに続ける
「俺達で守るんだろ」
1人でやろうとすんじゃねえ、
そう言えばAは驚いたように目を見開いてふふっと笑った
『変わったね、レイ』
「笑えんじゃねーか、じゃ寝ろ」
『なんで、』と反抗しようとするAの頭を押す
「お前が寝てねえことなんて知ってんだよ、寝ろ」
もう一度頭を軽く押せばふはっと笑って『じゃ、お言葉に甘えて』と目を閉じた
『落ち着くなぁ』というあいつの放った言葉は聞こえなかったことにして
Aの頭を肩に乗せていた
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＃蛍(プロフ) - すみません、大分時間が出来てきたのでもうそろそろ更新できるかと…！完結まで走り切りたいと思っているのでこれからもよろしくお願いします！！ (3月12日 9時) (
レス) id: 8bcba223d3 (このIDを非表示/違反報告)
黒兎 - この小説めっちゃ面白いです！更新楽しみにしています！ (9月8日 15時) (レス) @page20 id: 635396ef9e (このIDを非表示/違反報告)
＃蛍(プロフ) - ねう。さん» たくさんコメントして頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！！あんなすごい漫画を上手く言葉に表されるか分かりませんが精一杯頑張りたいと思います！笑本当にいつもありがとうございます！ (8月31日 22時) (レス) id: f372cc5f6c (このIDを非表示/違反報告)
＃蛍(プロフ) - あなご先生でっs((殴さん» あまり更新できないまままたテスト迫ってきました（汗）更新停止にはならないように時間見つけて更新していけたら、と思っています！大変ですよね、テスト、、お互い頑張りましょう！！ (8月31日 22時) (レス) id: f372cc5f6c (このIDを非表示/違反報告)
ねう。(プロフ) - お返事ありがとうございます~😭😭全然です！！とっても面白いのでたまに読み返してゆっくり更新楽しみにしてます笑いやーーついにこの修羅場が、、単行本でもここの作画グロくて緊張しながら読み進めたの懐かしいです笑 これからも楽しみにしてます！ (8月11日 23時) (レス) @page20 id: dee5bda7f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：#蛍 | 作成日時：2022年11月17日 15時
