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「僕が裏手に隠れてるからプリアモンド兄さんはあいつを裏路地まで追い詰めて。リュシアン兄さんはプリアモンド兄さんの援護を!」

エティエンヌが作戦内容を話し、それぞれが散らばる。

「行くぞ!」

リュシアンが弓を放つ。同時に放った三本の矢は確かに当たった__ように見えた。

しかし。

ボウッ!と音を立てて矢は犯人に当たらずに焼け落ちた。

それでも、一瞬の隙をプリモンドは見逃さない。

素早く屋根に登り、犯人を追い詰めて行く。


犯人は屋根から飛びおり、裏路地に逃げて行く……が。

「!?」

後ろから突然腕を引っ張られ、バランスを崩す。


「ごめんね。」


エティエンヌはそうつぶやき、短剣のえで首の裏を叩く。
どさりと崩れ落ちる体をエティエンヌは地面につく直前に受け止める。
その体はエティエンヌが想像していたものよりずっと華奢なものだった。

「エティエンヌ!どうだ!」

プリアモンドとリュシアンが駆け込んでくる。


「犯人はつかまえたよ。でもこの子……」

かぶっていたフードは脱げて、彼女の顔が月の光に照らされていた。

その場にいた三人はその美しさに思わず息を飲む。

「……どうする?」

「とりあえず騎士団本部に連れ帰ろう。考えるのはそれからだ。」

プリアモンドは彼女のからだをひょいと持ち上げて騎士団本部へ歩き出したのだった。

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RE:0096 - 続き気になる.... (2020年6月15日 22時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)
もみぢまんじゅう - すごい!面白いです! (2019年1月11日 21時) (レス) id: 1b1b77b593 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みや | 作成日時:2018年4月9日 22時

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