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王都を守る騎士団__白天馬騎士団。
その本舎では仕事を終えた騎士達がのんびりと過ごしていた。
「ねえねえプリアモンド!暇!」
突然、くるくるとした金髪の青年が叫ぶ。
「うるさい!少しは黙っていられないのか?」
長い黒髪の青年が言う。
「まあ、暇なのはいい事だろ?平和って事なんだから。」
と言うのはくすんだ銀髪の青年。
この三人こそ王都でも名高いサクノス家三兄弟、プリアモンド、リュシアン、エティエンヌである。
「だって今日は僕、一つも任務してないんだよ!したのは馬とショーンの世話だけ!」
「落ち着け、どうせあのうるさい副騎士団長がすぐに任務を持ってくる」
リュシアンが言い終わらないうちにバンッと音を立てて副騎士団長__シャーミアンが部屋へ飛び込んでくる。
ほらな、とリュシアンがためいきをつく。
「三人とも、任務だ!西街区で原因不明の大火事が発生、けが人が多い!我々も救助に向かうぞ!」
シャーミアンの声を聞くと三人の顔が険しくなる。
西街区は王都の中でも特に貴族などが住む豊かな土地で、警備も厳しく、最新の器具を使っているため、火事などがおこるのはとても珍しい事なのだ。
「けが人がいるならトリシアを呼んだ方がいいね。」
「シャーミアンちゃんは先に現場に行ってて!」
「わかった。お前たちもすぐに来い!」
その声を合図に四人は走り出した。
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RE:0096 - 続き気になる.... (2020年6月15日 22時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)
もみぢまんじゅう - すごい!面白いです! (2019年1月11日 21時) (レス) id: 1b1b77b593 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みや | 作成日時:2018年4月9日 22時