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着信29 ページ29



ズコーとただただ無心で牛乳を飲む。

「あ、こず。今日も居たんだ」

「赤葦さん…今日は順番が反対ですね」

確かね。と頷いて、赤葦さんは自動販売機で牛乳を買う。
赤葦さんの真顔って、私の真顔よりも違和感がないし、感情もある様に思うのはなんで?

「…見つめられると、飲みずらいんだけど」

俺の顔になんかついてる?と笑う。
あ、そっか。赤葦さんは常に真顔じゃないからか。
変わる時は、変わってる。

「きょう、女子で恋バナしたんです」

「あー…女子ってあーいうの好きだよね」

「まぁ、私は生まれて初めてしたんですが」

「え?」

今日の赤葦さんは、表情コロコロ変わりますね。
まるで翔陽や谷地さんの様です。

「なんていうか、話を振られることは前もあったんですけど、じっくり話すのは…今日もしてないですね」

冷静に振り返ってみたら、今回も質問だけだった。

「意外だな。どういうのだった…あ、嫌だったらいいよ」

いえ、全く。というと赤葦さんは、あまり信用してくれていないのか、本当に?と聞き返してくる。
心外だな…何がだ。

「クロ、研磨、飛雄の中で誰か好きな人はいるか。っていうので…あ、赤葦さんも入ってましたよ、私もなんでか知らんけども」
「俺?」

黒尾さんとかならわかるけど。と困った様に笑われた。

「ん…?私、クロも研磨も確かに好きですけど、家族に対する愛情ですし、飛雄に限っては、相棒兼ライバルでしたし」

なるほど。と今度はちゃんと理解してくれたみたいだ。
なんか安心。

赤葦さんは、どうなんだろう。
なんかが引っかかる感じがするのは。

少しだけ、思うところはある。
クロとか、研磨とか、飛雄よりも赤葦さんが一番あのひとに似ている気がする。
印象は正反対だし、そもそもの性格も違うし。

でも、似ている。

あ、そっか。

物事の受け止め方が似てるんだ。

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設定タグ:ハイキュー , 赤葦京治、影山飛雄 , 孤爪研磨、黒尾鉄朗   
作品ジャンル:恋愛
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七瀬杏樹(プロフ) - あ、ありがとうございます!ここはまだまだ序章なのでこれからも読んでいただけると幸いです! (2017年1月2日 21時) (レス) id: 3067bbe722 (このIDを非表示/違反報告)
ナバポ(プロフ) - 見に来ましたあぁぁぁ!!!全然向いてなくないじゃないですか!面白かったです!更新頑張ってください^^ (2017年1月1日 21時) (レス) id: 03f7a55e36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名無し x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Annzu/.  
作成日時:2016年8月19日 10時

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