着信20 ページ20
*
「顔色が悪い」その後何人にも言われた。
まず、マネさんたちに。
次に、研磨とクロに。
それから、赤葦さん。
そして、飛雄、翔陽。
その度に私は、わかってる、そう返す。
それでいい。わかってるから。
だんだんと、腕に力が入らなくなってきた、これはまずい。
「あ」
抱えていたボールが左腕から落ちた。
弾んで、弾んで、弾んで。
「おい、お前大丈夫じゃないだろ」
上から降ってきた声。
なんで、あんたにはお見通しなのさ。
いくぞ、とだけ言って、私の左腕を掴んで、グイグイと引っ張っていく。
でも、どこか優しい。
この、不器用が。バレーはあんなに上手いくせして。
「お前はちょっとでも、寝ろ。」
医務室についたかと思えば、汗臭いタオル投げつけてくる。
ねぇ、それはどうかと思うんですけど。
わかってるよ。どうせあんたの照れ隠しなんでしょ?
飛雄、そんなピリピリしなくてもいいんだけど。
いくら頼まれたからってさ。と言えば眉間に寄った皺はもっと深くなる。
飛雄、それじゃあ、10代半ばで、眉間の皺取れなくなるよ?
「お前が調子悪いの、なんかやだ」
「なんなの、あんたは」
そんな言葉。笑ってしまおうか?
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七瀬杏樹(プロフ) - あ、ありがとうございます!ここはまだまだ序章なのでこれからも読んでいただけると幸いです! (2017年1月2日 21時) (レス) id: 3067bbe722 (このIDを非表示/違反報告)
ナバポ(プロフ) - 見に来ましたあぁぁぁ!!!全然向いてなくないじゃないですか!面白かったです!更新頑張ってください^^ (2017年1月1日 21時) (レス) id: 03f7a55e36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:名無し x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Annzu/.
作成日時:2016年8月19日 10時