着信18 ページ18
＊
「おい、研磨。あれ、どーなってんだ」
「…何？」
黒尾が研磨にあるところを指で示す。
研磨は、その指が示したところを見て、固まった。
感情の起伏や、反応の薄い研磨には珍しいことである。
「あー、わかる。渋いって言われるよね。なんだろうね、あれは」
「不思議ですよね、好きだから好きって言ってるのに…」
「だよね。あ、こずって何が好きなんだっけ？」
「私は、冷ややっこが好きで、今の時期は特に美味しいですよね！」
「俺も結構好きだな。でも個人的には、菜の花のからし和えが一番。」
赤葦とAが、それはそれは、楽しそうに話している。
昨日は、全くと言っていいほど、会話がなかったのにもかかわらず、今は、かなり前からの親しい友人のように話している。
A の性格をよくわかっている、2人だからこその反応だろう。
お世辞にも、赤葦とAは似ている、とは言えない。
むしろ反対では？
まぁ、彼らの知らぬところをで、気があったようで、赤葦もAも楽しいのは何よりである。
だがしかし。
「何があったの、あれ…」
「そっくりそのまま返されてもなー…」
この2人の中では、より一層謎が深まったようだ。
Aが時計を見て、赤葦と別れ、黒尾たち音駒のいる方へ軽く走ってくる。
黒尾は、丁度いいところにある、Aの頭を優しく叩き、研磨は彼女の目を見つめて、変化がないか、確認して優しく、背中を叩いて、コートへと入っていく。
初っ端は、烏野だ。
Aは、いつも通り、と表明するかのように、あいも変わらず、真顔でコートを見つめていた。
黒尾も研磨も、どちらともなく考えたこと。
それは、仕方のない決められたことだったのかもしれない。
_________赤葦、ならば。
***
三人称スタイル。ケッコー好きですが、全員の心読んでる感じで意味深になるのが、面倒。
さーお次は、飛雄ちゃんのターンですよ。良かったな、飛雄ちゃんよ。
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七瀬杏樹(プロフ) - あ、ありがとうございます！ここはまだまだ序章なのでこれからも読んでいただけると幸いです！ (2017年1月2日 21時) (
レス) id: 3067bbe722 (このIDを非表示/違反報告)
ナバポ(プロフ) - 見に来ましたあぁぁぁ！！！全然向いてなくないじゃないですか！面白かったです！更新頑張ってください^^ (2017年1月1日 21時) (レス) id: 03f7a55e36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し x他2人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Annzu/.
作成日時：2016年8月19日 10時
