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第二話「所詮モブ」 ページ3

「また来たな。俺の可愛い小狐が」

炭治郎の時よりかは弱いはずだ。まだあまり人を喰らってない。
スゥッと息を吸い込み走り出す。後ろから錆兎が何かを叫んでいるが、集中しなければ。あの硬い首を斬るには他の手に構ってられない。
次々襲いかかってくる手をスルリと避ける。前世ではできなかった動きを楽々熟せる。これも鱗滝さんに教わったからだろうか。

大丈夫、中まで入れば刀を振るう。それだけ。私は手を避けながらついに手鬼の首までたどり着いた。刀に全集中させた。

【水の呼吸 壱ノ型 水面斬り】

手をクロスさせ思いっきり振るった。そう、そこまでは良かった。

ポキリ。

刀が、折れた。ああ、所詮私はモブですか。首は、主人公しか斬れないってか。

「Aっ!!」

迫り来る手。折れた刀で何ができる。

…簡単に、諦めてたまるか!!

私は折れた刀で振るう。迫り来る手を、斬ったけれど手の勢いは落ちない。
頬に手鬼の爪がガッと突き刺さる。浅いけれど血がドバドバと溢れ出した。

そのままバランスを崩したまま地面に落ちる。すぐさま攻撃が来る。起き上がれ!!
私はキッと痛いのを我慢して立ち上がり走り出す。

その際錆兎の手を引いて走り出した。後ろからはあの手鬼が逃がさないと手を伸ばし行く手を阻む。私たちはそれらを避け木陰に隠れて身をひそめる。

「馬鹿かお前!もう少しで死ぬ所だったぞ!!」

「それは錆兎も同じでしょ。これくらいどうって事ないよ」

錆兎が私の頬を見て顔を青ざめて言う。私は血が今だに流れる頬を抑えて苦笑いする。痛い。血が止まらない。でも我慢しなきゃ。まだ手鬼は錆兎を狙っている。

錆兎を逃がさないと。
義勇に誓ったんだから。

第三話「足音のなる方へ」→←第一話「最終選別」



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❤︎ - 面白かったです〜!!!最後には少しうるっときました…笑もう3年も更新されていない事に驚きです。続きが気になる〜〜!!何年でも待つのでまた更新してくれたら私含め読者達ありがたいです!待ってますね。 (8月24日 21時) (レス) @page41 id: f6dfc22ed3 (このIDを非表示/違反報告)
チーズ - めっちゃ面白いです!!!更新待ってます!!!!!!!! (2022年3月22日 22時) (レス) @page41 id: 4673827fe0 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 続き!続きはどこ?!ねぇ?!((やかましい (2022年2月26日 21時) (レス) @page41 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
とうめい - 終わっちゃった〜…続きが気になります…更新待ってます!! (2021年10月3日 12時) (レス) @page41 id: 4fdb593f0d (このIDを非表示/違反報告)
りあむ(プロフ) - 終わり!?更新待ってます、、、 (2021年10月2日 20時) (レス) @page41 id: 5dcfb8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜餅 | 作成日時:2019年11月17日 20時

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